ここ最近の註解書・解説書(哲学)の収穫
こんにちは,Takeiです.最近,多くの人は手に取らないであろう本を手に入れましたので,ご報告いたします.いずれもまだ読んでいませんが,貴重な本だと思います.
イポリット『ヘーゲル精神現象学の生成と構造』
ヘーゲル研究で名高いイポリットの『精神現象学』註解.なんと新品をゲット.非常に明晰に書かれていると聞きます.ヘーゲルの研究書のなかでももっとも有名な文献の一つです.
竹内芳郎「サルトル哲学序説」(竹内芳郎著作集【第1巻】所収)
Twitterで永井均先生がおすすめしてた1冊.『存在と無』の読解のお供に.古本屋で購入.数少ないサルトル解説書として貴重な存在,たぶん(ほかには熊野純彦『極限の思想 サルトル 全世界を獲得するために』など).
ジャン・グレージュ『「存在と時間」講義: 統合的解釈の試み』
ハイデガー『存在と時間』の註解書…らしいです.アマゾンのレビューによれば,筑摩から出ている某註解書よりも詳しいようです.古本屋でたまたま出会って半額で購入.
いつか読みます,いつか(白目).
何がすごいって,みんな値段が高いということ.研究者向けなのでしょうか.ためたお金で買っていますが,出費がすごい…なので,必ず読もうと思います.
註解書というと難しいイメージがありますが,私は素人でもどうにか食らいついていくことができるという評判を聞いて買っているので,一人では読めない方はぜひ.
ヘーゲル,ハイデガー,サルトルが読み終わったらそれぞれ報告します(何年かかるんだろうか).
最後までお読みいただきありがとうございました!あー聖書の註解書も欲しいなあ.
おまけ
前回の記事で紹介していなかった註解書として,小田部胤久『美学』を挙げておきます.カント『判断力批判』の註解書として,また美学への導入(易しいとは言っていない)としてよい教材だと思います,たぶん.また,光文社から中山元さんが判断力批判の註解を出されています(徹底読解『判断力批判』シリーズ).