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二十歳の原点 :高野悦子
今回貪った本→ https://amzn.asia/d/4kaBxsa
高野悦子さんが、昭和44年の20歳の誕生日から自らの命を絶った6月22日までの日記。学生運動に翻弄され、恋をしながら青春を生きる心の葛藤が生々しく綴られています。
印象的だった一節をご紹介
人間は完全なる存在ではないのだ。不完全さをいつも背負っている。人間の存在価値は完全であることにあるのではなく、不完全でありその不完全さを克服しようとするところにあるのだ。人間は未熟なのである。個々の人間のもつ不完全さはいろいろあるにしても、人間がその不完全さを克服しようとする時点では、それぞれの人間は同じ価値をもつ。そこには生命の発露があるのだ。
もっと生きていたらどのような言葉を紡いだんだろう、と切ない気持ちになる本でした。
激動の時代を駆け抜けた今にも壊れそうなほど繊細な心の記録です。