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HEROSHOW vol.10 - 健康ってなんだろう? 元気なうちに、 介護について考えよう -

こんにちは。NEWHERO事務局の堀内です。
毎回テーマに応じたゲストを招き、インタビューや参加者の皆さんとのワークや議論を交えながら開催しているHEROSHOW。

今回は、2021年9月29日(水)に開催した、第10回HEROSHOW「健康ってなんだろう? 元気なうちに、 介護について考えよう。」のレポートをお届けします!


【ゲスト】
冨岡 史穂さん
Rhythmonie(リズモニー) コミュニティカルティベーター・なかまぁる元編集長
コミュニティカルティベーターとして、コミュニティ議論の土壌を耕す仕事に従事。


俵 紘志さん
福山市まちづくりサポートセンター登録団体「ロボリハチーム」代表
福山市民病院リハビリテーション科勤務。2017年よりCYBERDYNE株式会社のHAL®単関節を導入、専門のチームを結成し運用中。

介護のイメージとメディアの関係と
情報の受け手としての私たちが意識できること

イベント冒頭、参加者のみなさまへ【介護のイメージを教えてください】の質問では、「暮らし自体が変わってしまう」「大変そう」「つらいものというイメージ」という言葉があがり、そういったイメージが持たれてしまうのはメディアの伝え方にも問題がありそうですね、と冨岡さん。俵さんは現場で働くリハビリテーションの専門家として、「現場からもみなさんに身近に感じていただけるよう発信はしているものの、立場上で発信できることできないことが出てきてしまう部分があり、もどかしさを感じている」といったお悩みも。

ー情報の受け手であるわたしたちが、介護などのことを知りたいと思った時に気をつけられることはありますか?

冨岡さん「情報の受け手としても、自分にとって大切な情報を選択していくことは大切ですね。一般に《介護》と聞くと寝たきりの方や高齢者の方をイメージされることも多いと思いますが、認知症当事者は30〜40代の方にもいらっしゃいますし、2025年には約700万人、約5人に1人の割合になるとも言われています。言葉ひとつへの向き合い方を変えていくだけでも、自分の意識は変えていけるかなと思います。
またメディア側としましても、今回の『健康なうちに考えておこう』という意味では、言葉づかいやイメージというところで、出来ることがいろいろあるといいなと思っています。編集長を務めていたなかまぁるでは、認知症に関する短編映画のコンテスト(なかまぁる Short Film Contest)を行っており、このような取り組みを通して認知症に関するイメージをアップデートしていけたらと考えています。」

ロボットでサポートするこれからの介護のかたち

俵さんのチームでは、実際に医療の現場でリハビリテーションにCYBERDYNE株式会社のHAL®単関節を導入。医療現場だけでなく、まちにおいても市民のみなさんの暮らしの向上へ向けてロボットの導入の普及活動を進めておられるとのこと。そう言った活動を広げていく一方で、まだなかなか導入が進んで行けていない実情もお話ししてくださいました。

ーいま日本の医療やリハビリ、介護現場でのロボット導入の現状はどんな状況なのでしょうか?

俵さん「『ロボットは最先端のリハビリです。』っていう時に最先端ですというのが恥ずかしくなるくらいに、社会実装していく時代になっているはずなのにまだまだ普及していません。これまでは『こんなにいいものだから』と押し付けている部分もあったのですが、プロモーションの方法を変え地域の方の声を取り入れ、社会貢献をしていく中で地域に普及の土壌ができたらいいなと思います。メディアともタイアップをしてうまく発信していけたらなと感じました。介護ロボットを使って競技を行うロボ人ピックというイベントを企画していますので、そう言った活動を通じてより多くの人にロボットと共に創る未来を体感し、身近に感じていただけたらと思っています。」

参加者の方々から寄せられた感想

「ストレスなく家族の介護を続けるにはどうしたらよいのか、当事者の想いや介護を請け負う家族の想いの両方を融合して、一緒にストレスなく暮らしていけるよう寄り添っていけたらいいなと思いました。」

「私も医療関係者なのですが、言葉の表現ひとつでも受け手の方が受け取るイメージが異なるというお話を聞き、自分もいろいろと思い込みがあったということに気がつきました。また、介護現場にロボットが入ることでとても楽になれるのにロボットが普及しない理由ってどうしてなんだろう?と考えたとき、人の手じゃないと温かみを感じないなど日本特有の考えがまだまだ根強くあるのかなと思いました。」

「介護」の問題はいつ自分が「介護」される側になるかもわかりませんし、突然大切な家族の「介護」をする側になるかもしれません。当事者になってからでは情報を集める余裕がないかもしれないので、元気なうちから考えていきたいテーマでした。

今回出演いただきました 冨岡 史穂さん、俵 紘志さん
そしてご参加いただいた皆様。
貴重なお時間をありがとうございました!

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ゲスト:冨岡 史穂さん
Rhythmonie(リズモニー) コミュニティカルティベーター・なかまぁる元編集長
俵 紘志さん
福山市まちづくりサポートセンター登録団体「ロボリハチーム」代表
インタビュアー:加藤 朝彦
グラフィック:藤田 絵梨(NEWHERO事務局)
文:堀内香(NEWHERO事務局)

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