もう絶対頑張らない
「頑張れ」
この言葉が正直嫌いだ。
言っている側からしてみれば、特に悪い意味はなく、単なる激励の言葉として言っているのだろう。だが、私のように、精神が既に折れてしまっている人にとっては、とても辛い。何度やってもそれしか言われないのは、どれだけ頑張ったら報われるのだろう、と思ってしまうからだ。賽の河原で石積みをされている子どもたちのように。
思い返してみれば、いろいろな人たちから、
「頑張れ」
と言われ続けてきた。「頑張ったこと」、「頑張っていること」は何一つ考慮されずに。
だから、テストで100点を取っても、高校入試で併願と第一志望校どちらも合格しても、この一言で済まされる。「頑張ったね」、「よくやった」の一言もなく。
そして、求められることばかりが増えていく。挙げ句の果てには「苦手なこともやれ」、「逃げるな」という精神論を押し付ける。もちろん、褒めることなんて何一つしない。
結果、私は、知らないうちにメンタルが壊れていった。頑張っても何一つ報われないこと、求められることが多くなること、何事も逃げるなと言われ続けたことが原因で。今では薬を飲まないとやっていけない。次に何かがあったときは、私自身の形も留めていないだろう。
だから私は決めた。もう頑張らない、と。
「頑張らない」ことで、大きな精神的ショックを与えることができる。「頑張ること」が、褒めたくない人たちにとって好都合であるのなら。同時に、その方が私のペースで、のんびりゆっくり生きていける。たとえ誰が何と言おうが、私はかたつむりと同じくらいの、ゆったりとした歩調で生きていくつもりだ。
だから今日も、私は一日一歩というかなり遅めのペースで、暗闇の中にある道なき道を歩き続けている。
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