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心マトリクスとは…?(個人的な考え)

『もっと自分で自分のことをわかってほしい』
『もっと自己理解をしてほしい』

 教員としてこのような思いや悩みをもったことはありますか? 自分は学校現場において、児童生徒に対して考えたことがあります。ただ、自己理解って大人でも難しいです。自分もどこまでできてるかなぁなんて書きながら思っています。
 ただ、

目に見える形で【自分・相手】の【心の様子】を観測できそうなもの

があれば、その自己理解って進むんじゃないかな、と思うんです。

 今回はその自己(他者)理解のきっかけになる『心マトリクス』という資料について書きます。
 「百聞は一見にしかず」という言葉もあります。心を言葉にすることはしんどいですが、自分の心が資料のどこに当てはまるか考えるだけなら簡単かもしれません。その状態で子どもになったつもりで「自分の心」について考えてもいいかもしれません。まずは資料だけでも見て、「自分ってどんな時に何ゾーンになってるんだろう」「これを教育現場でどう使えるんだろう」などと考えるきっかけにしていただけたら幸いです。



①心マトリクスとは・・・?

葛原祥太さんが考案された資料です。

下のHPに載っている画像より

詳しくは下のHPをご覧ください!
リレー連載「一枚画像道徳」のススメ #47 心(しん)マトリクス|葛原祥太 先生(兵庫県公立小学校)|みんなの教育技術 (sho.jp)

自分なりに説明するとこれは…

「自分軸・タテ軸(一生懸命にできているか)」
「他者軸・ヨコ軸(他の人とつながれているか)」
でつくられた自分や相手の心の状態を考えさせるための資料(思考ツール)

だと考えています。
教室ではこの資料を「心の現在地と目的地が分かる地図だよ」といって示しているので『心の地図』と呼んで活用させていただいています。

では、この資料の効果とは何か?

②どのような場面でどのように使えるの?

自分がクラスで活用しているアレンジした心マトリクス(『心の地図』)

 簡単に書くと下の4つが挙げられます。

自分や相手の心を見つめるきっかけにできる。
(例)「今までの授業の中では、何ゾーンが多かった?」など。
物語(道徳や国語など)の登場人物の心情把握きっかけにできる。
(例)「たまごゾーン(無気力で周りとかかわらない)だった主人公が星ゾーン(みんなのためにいきいきと行動する)になったきっかけは?」など。
行動や状態の「善さ」について考えるきっかけにできる。
(例)「友達に答えを見せるのは何ゾーン?太陽?北風?」など。
人間関係のトラブルにおいて場面ごとの心情を確認するきっかけにできる。
(例)「あなたはアドバイスをしたつもりなのに、相手が傷ついているよ。あなたのアドバイスは何ゾーンの雰囲気があったのかな?」「最初、Aさんは太陽ゾーンだったんだ。でもBさんにとってその言葉は何ゾーンの言葉だったと思う?」など。

 なぜこのようなことができるのかというと下の二つの特徴があるからだとかが得ています。

・見えないはずの心の様子を見えるような形で示すことができる
(可視化)
・教師や子ども同士で「○○ゾーン」という言葉であーだこーだ
気づいたことを話し合うことができる
(共通言語化)

 この二つの教育的効果の範囲と大きさは計り知れないと感じているところです。他の言葉で「心マトリクスでできること」を下にあげてみました。

  • 不確定な心の要素を可視化できる

  • 現在地がわかることで自己理解・他者理解できる

  • 目的地をふまえた自己調整ができる

  • 教員として教育における指導のメタ認知ができる

  • 自己調整を支えるための共通言語化となる

  • 道徳・国語教材などの登場人物の心情理解ができる

 
 ちなみに道徳教育、人権教育、生徒指導、キャリア教育、、、教育活動全般にかかわるあらゆる面にこの資料の活用の効果が及ぶと考えています。

 そんなお堅い内容から

 この資料の具体的な使い方は今後記事でまとめていきたいと考えています!具体的な実践はぜひnoteやX(旧Twitter)で「#心マトリクス」で検索を!


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