ストレスは、自らが生み出している。
「なんなんだろう、この人。」
昨日、身近な人に対してそう感じる
出来事があった。
原因はものすごく些細なことだけど、
大切なことを思い出させてくれたので
書き残したいと思う。
ことのはじまりは、1本のLINE。
数日後の用事について必要事項を伝えるだけの内容。
文脈を読み違えたのか、
皮肉やら嫌味やらがたっぷりと込められた
文章が返ってきた。
「ねぇ、ちょっと待って。
ちゃんと言いたいこと伝わってる?」
なにかがおかしいと感じ
すぐに確認のワンクッションを入れるが
それすらスルーされる始末。
もやっとした。
その後それはもうサカナクションばりに
ていねいにていねいにていねいに
話をはじめから整理していったところ、
やはり完全な勘違いが起きていた。
こちらの伝え方が
悪かったのかもしれない。
そもそもLINEではなくて
電話にすればよかったのかもしれない。
自分側に理由を見つけようと思えば
いくらでも出てくる。
ただそれは、
お互い様だと思う。
少なくとも勘違いをされた上に
たっぷりの嫌味を受け取って
「ごめん」の一言もなかった
こちらとしてはそう思ってしまう。
そんなことを延々と考えながらモヤモヤしていた時に
ふとお気に入りの本に書いてあった言葉が頭に浮かんだ。
ストレスは、私たちが起こってほしいと望むことと現実に起こることとのギャップによって発生する。 ーマインドフル・ワークー デイヴィッド・ゲレス著
不思議なもんです。
ハッとして、頭と心の中で繰り広げられる愚痴大会から
一瞬で現実に引き戻された。
と同時に、恥ずかしさが襲ってきた。
「なにかを間違えたときに
素直に認めごめんなさいと言える人は素敵だ」
という価値観を相手に押し付けて
勝手に期待をして、予想外の反応が返ってきたから
勝手に不機嫌になる。
恥ずかしい。
自分の一連の反応を可視化してみると
なんとも、恥ずかしい。
数分間でも自ら不愉快な感覚に
こだわり続けたことが、恥ずかしい。
だけどこの「自分の一連の反応を可視化する」ことは
ものすごく大切なのだと感じた。
俯瞰的に眺め
冷静になり反省したことによって、
相手の立場にたって考えることもできた。
嫌味な感情は抜きで
むしろ自分に配慮が足りなかったとさえ
思えたほどだ。
よく見聞きする、
考えてること悩んでることをとにかく一度紙に書き出せ←
みたいなことにもきっと自分自身を客観視できるような
効果があるんだと思う。
私たちはいつでも現状を変えることはできないが、自分の反応は変えられるのだ。 ーマインドフル・ワークー デイヴィッド・ゲレス著
物事をありのままに受け止め、
強力な感情をやり過ごすスキルを身につけることは
生きていく上でどんな場面でも必ず役に立つはず。
家庭でも、仕事でも、恋愛でも。
常にマインドフルでありたい。
心のトレーニングは続くのです。