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『バッタを倒すぜ アフリカで』
やふぅー٩( 'ω' )و
今回は、読んだ本の感想を書きます。
前野ウルド浩太郎 『バッタを倒すぜ アフリカで』 (光文社、2024)
去年から読みたかった前作を読み終え、その続編となるのが本書だ。
表紙と、前作とは絶妙に異なるタイトルに、本を開く前から胸熱。
ちなみに前作を読む前から、続編は購入していた(絶対これ面白いセンサー稼働)
さて、ここからは読み終えたテンションで書く。
この本、ずーーっと読みたくて、読みた過ぎて。
読めない時には、イラつきまで覚えた。
念願かなって、ようやっと読み終えたので、大喜びのテンションで感想を書く。
読書の際、私は目次があれば、必ず目次に目を通すので、おおまかな目次を紹介する(各章で細部に分かれているため割愛)
目次
第1章 モーリタニア編ーーバッタに賭ける
第2章 バッタ学の始まり
第3章 アメリカ編ーータッチダウンを決めるまで
第4章 再びモーリタニア編ーーバッタ襲来
第5章 モロッコ編ーーラボを立ち上げ実験を
第6章 フランス編ーー男女間のいざこざ
第7章 ティジャニ
第8章 日本編ーー考察力に切れ味を
第9章 厄災と魂の論文執筆
第10章 結実のとき
感想
まず、目次を読んで、7章にティジャニが丸々使われていることに笑った。
前作では、ちゃっかり給料をぶん取ったり、前野先生のアフリカ生活で、
スパイスみたいな存在だったティジャニが1章丸ごと使って書かれているらしい。
先に第7章の結論を言うと、7章最後で「これはバッタの研究についての本だよ!!」と書かれている所を読むまで、すっかり別世界(ティジャニ)に持っていかれる内容だった。
詳細は省くが、あとがきでティジャニが子どもに「コータロー」(前野先生の名前)と名付けていると読んだ時には、めちゃくちゃ感動した。
さて、全体の感想に戻るとする。
読み終わったテンションだが、それにしても9章からは胸熱だ。
前作から読んできたので、読書前から私には2つの期待があった。
1つは、続編では必ず論文が発表されているはず!!もっと内容が濃くなっているに違いない。
2つ目は、モーリタニア以外に赴いているということは、さらなるバッタ(か、他の生物)の発見が読めるはずだ、ということ。
大当たりー!!
前作では、モーリタニアでのライフハック内容が多かったので一緒に研究(冒険)しているような気持ちになった。
今作では、アメリカはフロリダ(新種のバッタも登場)、
モロッコ、フランス、日本へ。
ちなみに、タジン鍋のチキンの話で初めて飯テロをくらった。
読書を通して、前野先生と共に研究しているような、追体験が出来る。
特に論文の箇所は、正直「うっ…」となりました(博士の論文なんて未知の世界だが)
そういや友人が言っていたっけ、博士は相当なマニアだと。
本書を読んだ後では、まったく異論なしだ。
論文を書くためのハウツーに加えて(これが個人的に非常に好み)、やはり英語(違う言語)で書くというのは至難の業だ。
それだけでなく、どのような内容であれ、きちんと書けなければ(且つ目を引くタイトル)目を通してももらえない。
読む前にリジェクトとか、この辺でお腹痛いし頭も痛い。
読書を通して追体験していくので、バッタに遭遇出来ないアフリカ生活、無収入の時期、そしてアメリカなど諸国を回って研究する姿勢。
最後にはコロナ禍。
ぬああああああ!!!!!となるけど、とんでもない苦難を長期に渡って苦労され、論文が発表されている!!(のが、最終章)
「絶対泣く」というような謳い文句が書かれている本より、胸熱で泣けた(涙はないけれど)
ああ、すっごいおめでとうございます!!という気持ちと、やっと!!ついに!!という思い(追体験のため)
それにしてもバッタが好き過ぎて、バッタアレルギーになるなんて。
しかも、ティジャニまで(これはなんでか笑える)
前作を読んでから、少しだけバッタが好きになって、YouTubeで「前野ウルド浩太郎」と検索すした。
うん、バッタの動画が必ずついてくるので見られん。
私は、バッタ好きにはなれんかった。
けれども、以前より色々と心燃やされるようになった。
読書後のテンションで書いているので、言語化が追いつかないが、前作同様に生きる希望をいただける本だった。
面白くて、ハラハラして、感動して、本を閉じる頃には胸熱で涙する本。
読み終えたのがさびしくなる、久しぶりにそういう本に出会えたことも嬉しい。
本書は分厚い(約600頁)と言われているそうだが、読んだらあっという間だった。
面白かったなあ。
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