マガジンのカバー画像

「エンタメ(マンガ・アニメ・映画など)」作品のレビュー

802
広く「マンガ」「アニメ」「映画」など、エンタメ作品関係のレビューを紹介します。後日整理の予定。
運営しているクリエイター

#映画評論

テレンス・ヤング監督 『レッド・サン』 : あなたにあえて幸せだ

映画評:テレンス・ヤング監督『レッド・サン』(1971年・フランス・イタリア・スペイン・アメ…

年間読書人
4時間前
5

ウディ・アレン監督 『カメレオンマン』 : 現実と虚構の狭間の人生

映画評:ウディ・アレン監督『カメレオンマン』(1983年・アメリカ映画) 数十年ぶりに見た『…

17

ニコラス・レイ監督 『理由なき反抗』 : 理由のあった反抗

映画評:ニコラス・レイ監督『理由なき反抗』(1955年・アメリカ映画) 主演のジェームズ・デ…

20

アルフレッド・ヒッチコック監督 『汚名』 : スパイ映画の二面性

映画評:アルフレッド・ヒッチコック監督『汚名』(1946年・アメリカ映画) ケーリー・グラン…

年間読書人
10日前
19

峰不二子のモデルになった女 : 映画『あの胸にもういちど』主演 マリアンヌ・フェイ…

映画評:ジャック・カーディフ監督『あの胸にもういちど』(1968年、イギリス・フランス合作)…

年間読書人
2週間前
29

黒澤明監督 『赤ひげ』 : 黒澤明のヒューマニズムと過剰性

映画評:黒澤明監督『赤ひげ』(1965年) 山本周五郎の時代小説『赤ひげ診療譚』を原作とした…

年間読書人
2週間前
29

ギレルモ・デル・トロ監督 『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』 : 失われし「完結編」

映画評:ギレルモ・デル・トロ監督『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』(2008年、アメリカ映画) ギレルモ・デル・トロが、その個性を十全に発揮した作品には、いわゆるバッドエンドの作品が多いように思う。それは「悲惨な終わり」というよりも「悲しい終わり」という感じのものだ。 私はその理由を、デル・トロ監督自身の「異形」意識に求めている。つまり、彼自身が少なからず「この世界に、人間として生まれるはずではなかった、何か違ったもの」だという自意識なり疎外感なりを持っているから、それ

アニエス・ヴァルダ監督 『幸福』 : 「真の幸福」などあるのか?

映画評:アニエス・ヴァルダ監督『幸福』(1965年・フランス映画) 映画が始まった途端に、そ…

年間読書人
3週間前
22

小津安二郎監督 『秋日和』 : うす汚れた男たちの相互承認

映画評:小津安二郎監督『秋日和』(1960年・松竹映画) ひさしぶりの小津作品は、最後から3…

年間読書人
4週間前
20

フェデリコ・フェリーニ監督 『カビリアの夜』 : 「人間の善性」への信仰

映画評:フェデリコ・フェリーニ監督『カビリアの夜』(1957年・イタリア映画) フェリーニの…

年間読書人
1か月前
22

追悼 デイヴィッド・リンチ : ぬり絵の外の暗い世界=『デイヴィッド・リンチ:アー…

映画評:ジョン・グエン、リック・バーンズ、オリヴィア・ネールガード=ホルム監督『デイヴィ…

年間読書人
1か月前
22

ヴィットリオ・デ・シーカ監督 『ウンベルトD』 : 人間にとって、最も大切なもの。

映画評:ヴィットリオ・デ・シーカ監督『ウンベルトD』(1952年・イタリア映画) イタリア「…

年間読書人
1か月前
13

藤野知明監督 『どうすればよかったか?』 : 家族と統合失調症とその深淵

映画評:藤野知明監督『どうすればよかったか?』(2024年) 本作は、「統合失調症」患者を出…

年間読書人
1か月前
78

チャールズ・チャップリン『サーカス』:ドタバタ喜劇を見直した!

映画評:チャールズ・チャップリン『サーカス』(1928年・アメリカ映画) 個人的には『キッド』『黄金狂時代』に続く3本目の鑑賞となる作品だが、チャップリンの監督作としては、『キッド』『黄金狂時代』の間には、『偽牧師』と『巴里の女性』の2作が存在する。 なのにこの2作を飛ばして『黄金狂時代』を見たのは、『偽牧師』と『巴里の女性』という作品タイトルを聞いたことがなかったからだ。つまりこの2作は、代表作には入らないのだろうと思ったからである。 しかし、実のところ当初は、『黄金狂