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「エンタメ(マンガ・アニメ・映画など)」作品のレビュー

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広く「マンガ」「アニメ」「映画」など、エンタメ作品関係のレビューを紹介します。後日整理の予定。
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#読書

第四波フェミニズムの嫡子・北村紗衣 : 『現代思想 2020年3月臨時増刊号〈総特集〉フ…

『現代思想 2020年3月臨時増刊号〈総特集〉フェミニズムの現在』(青土社)を読了したので、今…

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粟岳高弘 『たぶん惑星(愛蔵版)』 : 少女と昭和ノスタルジーの可愛いユートピアSF

書評:粟岳高弘『たぶん惑星(愛蔵版)』(駒草出版) 書店でたまたま見つけて、ビニールパッ…

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野﨑まど 『小説』 : 「小説」を読む意味とは?

書評:野﨑まど『小説』(講談社) 小説のタイトルが、そのものズバリ『小説』なのでは、いっ…

年間読書人
13日前
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北村紗衣読者には薦める勿れ : 施川ユウキ 『バーナード嬢曰く。』 第7巻

書評:施川ユウキ『バーナード嬢曰く。』第7巻(一迅社・REXコミックス) 本巻の表紙を見て…

年間読書人
4週間前
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フランソワ・トリュフォー監督 『華氏451』 : 映画ファンは何を見ているのか?

映画評:フランソワ・トリュフォー監督『華氏451』(1966年・イギリス映画) アメリカのSF作…

年間読書人
1か月前
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酒見賢一 『中国雑話 中国的思想』 : 中国人的思考と日本人的思考

書評:酒見賢一『中国雑話 中国的思想』(文春新書・2007年) 酒見賢一が若くして急逝したの…

年間読書人
1か月前
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ステファン・テメルソン 『缶詰サーディンの謎』 : どちらが「本物」なのか?

書評:ステファン・テメルソン『缶詰サーディンの謎』(国書刊行会・ドーキー・アーカイブ8) いろいろと裏切られて、とても面白い作品だった。本書は、マニアックな翻訳書を刊行することで知られる国書刊行会の、その中でも「ドーキー・アーカイブ」叢書の1冊として刊行されたもの。 「ドーキー(dorky)」という形容詞は、日本語にすると「ばかな,まぬけな;変な」というようなことになるが、その元となるスラングの「Dork」は「風変わりでダサい人のこと」を指すそうだ。 つまり、「ドーキー・

風呂前有 『恋スルー乙女』 : 無邪気でありたい。

書評:風呂前有『恋スルー乙女』(講談社 アフターヌーンKC・2011年) 先日、風呂前有のデビ…

年間読書人
3か月前
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北村紗衣 『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』 : シェイクスピアの研究書ではな…

書評:北村紗衣『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち 近世の観劇と読書』(白水社) 「武蔵…

年間読書人
4か月前
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岩井俊二監督 『Love Letter』 : 岩井俊二の「オカルト趣味」

映画評:岩井俊二監督『Love Letter』(1995年) およそ、私にはそぐわない映画である。 普通…

年間読書人
4か月前
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竹村和子 『フェミニズム』 : 真の「フェミニズム」を知るべし。

書評:竹村和子『フェミニズム』(岩波現代文庫) 「フェミニズム」という言葉だけなら、「誰…

年間読書人
4か月前
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東浩紀 『訂正する力』 : 北村紗衣という「訂正無能力者」

書評:東浩紀『訂正する力』(朝日新書) 昨年よく売れ、「2024 新書大賞」の第2位にも選ば…

年間読書人
4か月前
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北村紗衣 『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード』 : 「北村紗衣はダース・ベイダー…

書評:北村紗衣『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード ジェンダー・フェミニズム批評入門』(…

年間読書人
4か月前
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中村一般 『ゆうれい犬と街散歩』 : 繊細さゆえの孤独と思考

書評:中村一般『ゆうれい犬と街散歩』(トゥーヴァージンズ・路草コミックス) 友人がお盆に帰阪したので大阪梅田で会ったきた際に、ひさしぶりに「丸善&ジュンク堂書店・梅田店」に寄って購入した本の一冊だ。 この、丸善&ジュンク堂書店の地下階にあるコミックコーナーは、なかなかの充実ぶりなのだが、隠居前までは漫画を積極的に読むことはしなかったので、ここにはほとんど寄ったことがなかった。 ただ、これまで読んできたシリーズもの(マイナー形)漫画の最新巻を書いそびれており、それがブックオ