個性が引き立つおまじない
153cm、貧乳で瘦せ型。透明感皆無な色黒。
私にはいくつものコンプレックスがあって、それをカバーすることがファッションだと思い込んで生きてきました。
彼の隣を歩くときは、無理して10cm以上のヒールを履いていたし、
色黒の肌が目立たないように、白やパステルカラーは避けるように。
特に女性らしい柔らかさとは程遠い、広い肩幅と骨ばった上半身が嫌いで、いつもルーズで身体を覆うようなシルエットのトップスばかり着ていました。
でも、コンプレックスって、隠せば隠す程自分の個性が引き出せなくなる。
そう教えてくれたのは、友人のある一言でした。
「めっちゃおしゃれボディやん」
学生の頃、自信にあふれたギャルに憧れていました。
個性をしっかりと出して、自分の魅力を引き立てる彼女たちは、私からみるとキラキラと輝いていて。
でも私にはなれない。だって貧乳だしギャルメイクは似合わないし、色気のかけらもない。
気になる上半身は、オーバーサイズのトップスでいつも隠して
友達に色黒といじられる肌には、明るいファンデーションを塗りたくってました。
そんなある日、友達みんなで海に出かけることに。
貧乳に広い肩幅が露わになることが嫌で、前日まで本当に憂鬱だったことを覚えています。
また肌黒いとか、貧乳とかでいじられるんだろうな。
そう思いながら、嫌々Tシャツを脱いでいたとき
友達が私の水着姿を見てこう呟いたんです。
「待って。めっちゃおしゃれボディやん。羨ましすぎる」
私が柔らかさのない薄すぎる胸板と、肩幅が大嫌いと嘆くと
「だから肌見せしてもいやらしくないし、何着てもおしゃれ見えするんだよ!」
とすごく褒めてくれました。
何気ない会話だったし、おしゃれボディってなんだよという感じですが(笑)
たったこの一言で、私のコンプレックスは武器に変わったのです。
これをきっかけに肌見せが大好きなり、いろんな自分の魅力に気づくことができました。
肩幅があるからアメスリやキャミソールだってバランスを取りやすいし、
色黒だからヘルシーな雰囲気がすぐ出せる。
おちびな身長は、ヒールを履かない方が男性ウケ抜群でした。(笑)
そう、自分のコンプレックスって意外とただの思い込みがほとんどなんです。
ちなみに、それからの私がギャルファッションまっしぐらになってしまったことは、ここでは伏せておきますね。
本当にそれ、コンプレックス?
胸が大きい、小さいとか、お尻が大きい、小さいとか、それって本当に欠点でしょうか?
それは思い込みで、ただないものねだりしているだけなのかも。
私は、友達が褒めてくれたから、コンプレックスだと思っていた身体を愛せるようになりました。
ファッションは、自分の魅力を存分に引き立たせた人が勝ち。
自分に自信を持った人が勝ち。
これは、個性を引き立たせる魔法の言葉。
どうか、この記事が私の友達のような存在になれますように。
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