[人生手帳]#11 嫌いな人、苦手な人が目の前に現れる理由
皆さん、こんにちは
幸せノートのネコせんせいです。
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昔、ぼくが新聞配達のアルバイトをしていた時、
とても苦手な所長がいた。
その所長は多情な方で、情は厚いが怒りっぽく、
急に不機嫌になる性格だった。
いくら温和な性格のぼくでも
合わせるのが大変だった。
それでも、ぼくは怒ることもなく、
所長との関係を無難に保っていた。
そうしたある日、
所長は何か不機嫌なことがあったのか、
配達所のゴミ箱を蹴りあげ、
部屋をゴミいっぱいに散らかした。
その光景を目の前で見たぼくは....
せっかく綺麗に掃除したのに、
何ということをしたのか。
ぼくは大声を上げて怒ってしまった。
「何やってんねん」
ぼくは、その後に「しまった」と思い、
悔い改めたが、
それ以上に、自分の中に、
大声で怒るくらいの怒りが
溜まっていたことに気が付き、
びっくりした。
人生の中で、ぼくの経験のように、
苦手な人や嫌いな人に出会う時がある。
または、好きな人がいつのまにか
嫌いになるときもある。
なぜ、好きでもない人が、
自分の目の前に現れてくるのか?
また、好きだった人が嫌いな人になってしまうのか。
今日は、「苦手な人となぜ出会うのか?」という話をしてみる。
心の幅をしらせるため
苦手な人が目の前に現れるのは、神様があなたの前に
苦手な人をわざと送るわけではない。
あなたの心の幅が狭いか、狭くなったために、
相手のことが嫌いになったり、苦手になってしまうのだ。
つまり、自分が苦手な人を作り出しているということ。
人を嫌いになるということは、自分の価値観や考えと
照らし合わしたときに、相手の言動が、
自らの感情の許容範囲をこえたときに出てくる。
相手を説得したり、
自分の感情を何とか治めようとするが、
それもできないので嫌いになるのだ。
この感情をそのままにしておくと、
嫌いになるだけでなく、
相手を卑しく思い、悪口が出て、
行動も悪くなってしまう。
たとえば、
いつも靴下を脱ぎっぱなしにする
旦那さんがいたとする。
奥さんも最初の頃は、旦那さんに
何とかなおしてもらおうと努力する。
しかし、説得しても一定の期間なおらない場合、
奥さんは激怒してしまう。
それは、自分の価値観では、
だんなさんの行動が受け入れられないからだ。
つまり、心が受け入れられる許容範囲を
こえたのだ。
これが続いてしまうと、
相手のことが嫌いになる。
嫌いになって、心に壁をつくらないと
自分の感情を治められない。
しかし、この状態をこのままにしておくと
相手の行動がつねに気に障るので
その気に触った部分を吐き出すようになる。
それが愚痴とか、悪口として出てしまうのだ。
このような場合、いったいどうすればいいのか?
まず自分の心の幅を認識する
まず、自分自身の心の幅を認識する。
今の自分は、こういう人は抱擁し、
関心をもつことができないと。
これぐらいの人なら抱擁できると。
こうして自分の正しい心の幅がわかれば、
心の幅も広げることができる。
心の幅は許容することで広がる
ぼくの場合どうしたかというと、
その所長の言動に対して、
その所長の責任であると思うようにした。
つまり、相手の言葉や行動は、
相手の責任範囲であって、
ぼくが干渉するものではない、
という考えだ。
過ちを指摘することはできるが、
改善するのは本人の責任なわけだ。
所長の考えや行動も、それなりの理由が
あってしているわけだら、
「そういう考えもあるのか」ぐらいで、
認めてしまう。
そうすれば、次回に同じような出来事や、
似たような人に出会っても
冷静に対応できるようになる。
それだけ心の許容範囲が広がるということだ。
今思うと、ぼくはその所長にであったことを
幸運のように思う。
自分が成長できたからだ。
それでは良い一日を。