ヘクソカズラ 変な名前の植物
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このシリーズは、リハビリや運動のために「植物観察の散歩」をお勧めしてるシリーズです。
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涼しくなったら、蚊が出てきて難儀してます。
40℃近い気温だと、蚊も活動しにくいのだそうで、秋の方がしつこいのは、そういうことらしいです。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
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今回は、変な名前の植物のご紹介。
植物な好きな方は、ご存じかと思いますが、ヘクソカズラという名前の植物があります。
花はこんな感じ。
実はこんな感じです。
独特なくさいにおいがあって、それで、この名前がついたのだそうです。
牧野富太郎という植物学者が(この方の話もいつかしたいな……NHKさんの連ドラでもモチーフになって有名になった方ですが、かなり破天荒な生き方をされた方です)
結構、変な名前を植物につけたりしたのですが、ワルナスビとか、ハキダメギクとか……
ヘクソカズラも、その類かと思ったら、万葉集にも詠まれているそうで
菎莢(ぞうきょう)に延(は)ひおほとれる屎葛(くそかづら)絶ゆることなく宮仕へせむ
高宮王
※菎莢(ぞうきょう)……ジャケツイバラとかサイカチなどのごつい植物のことではないかと言われています。
菎莢に絡みつく屎葛みたいに
私めは宮仕えにしがみつき続けてておりますよ
という歌だそうです。
なんだか、世知辛い、なまなましい短歌ですが……😅
千年の昔からある由緒ある変な名前なのです。
早乙女花とか、かわいらしい別名もあります。
綺麗な花ですものね。
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なぜ、変なにおいがあるのかといったら、「防御のため」だろうと言われています。
これだけ激しいにおいだと食べにくい……
ただ、このにおいの防御を、利用する奴らもいて……
ヘクソカズラヒゲナガアブラムシ
というアブラムシは、ヘクソカズラにとりつき、におい成分を体の中に蓄積させるのだそうです。
そうすると、絶食させたテントウムシですら、ヘクソカズラヒゲナガアブラムシを食べないんだそうです。
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植物の名前も、ほんとにいろんな名前のものがあるので、
調べてみると楽しいですよ。
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