【詩人の読書記録日記ミニ】小川三郎『忘れられるためのメソッド』(七月堂)を読んで
こんにちは。長尾早苗です。
ひっさしぶりの詩人の読書記録日記。
今回はミニバージョンでお届けしますね。
幸せってなんだっけ
小川三郎さんはわたしも参加している同人『現代詩の会』の「ハルハトラム」でご一緒させていただいている詩人さんです。
時折、厳しくつらいニュースがあると手に取るのが小川さんの『忘れられるためのメソッド』でした。
この詩集の中でも「日課」という詩が大好きで、今度Podcastでも朗読をお届けしますね。
幸せっていったいなんなんだろう。つらく、悲しいニュースが毎日流れるときに、平常心に戻りたいときに読みます。
日常はさびしくつまらない
いつだってひとはさびしい生き物だと思います。
特に、在宅仕事やデスクワークをしていたり、誰ともかかわりがなかったりするとそうなんじゃないかな。
あと、子育て中のお母さん、お父さんとか。
子どもと呼ばれているみなさんも、もしかしたらいつでもさびしさを持っているのかもしれないですね。
思いつめすぎないでください。
みんな、みんな同じ道を歩いています。あなた一人だけじゃない。
一見ほかのひとから「いいなあ」とうらやましがられるひとだって、
どこかしらさびしさやつまらなさを抱えているように思います。
小川三郎さんのこの詩集では、一見幸せそうに見えたりする人のほんのささやかなさびしさや闇をくみ取っているようにも思えます。
18時にはうとうとしてしまうわたしが
18時くらいにうとうとしてしまうんですよ!笑
結構過眠体質なのもあり、そして冬という季節に弱いんです。
それでも、退屈でさびしくつまらない日常を生き抜けているのは、
詩集や詩、そして読書が孤独を救ってくれるもので、
そこから読み終えた後に本当の「ひと」が人情を描き出すドラマを
こよなく愛しているからです。
今日から大河ドラマ「光る君へ」が始まります。
源氏物語の作者、紫式部が主人公です。
キャストもとても楽しみなのですが、脚本が大石静さんなのも含めとても楽しみです。
紫式部も、ひとの人情を描き出すため、創作に救われていたのではないかとわたしは思っています。
終わりに
出会えてよかったと思う詩集は、この世の中にたくさんあります。
わたしはそんな詩集を紹介していきたいし、
そんな詩集を書ける創作者の一人でもありたい。
だからこそ、書くことに未来を見つめていたいし
古い本でもその魅力を再発掘できるような読書人になっていけたらと思います。