♯9 身体の使い方と私
80%で動く
私は人よりも動かくのが遅いです。
そして自分の体が動かく限界をよく考えています。
長く体を傷めず、使う為には、普段の使い方が、大切になってきます。
8割の力で動くようにする。
あくまで普段使いの時です。いざとなった時は、短時間その場を乗り切るために全力を出します。
福祉の仕事で、特に福祉施設で介護職をしている時の話です。
多くの人が、腰にコルセットをして介護をしている人が多いです。
誰もしたくて、しているわけではなく、腰が痛いから、腰に故障をかかえているから。私はコルセットをした事はなく、同じように仕事をしていましたし、20年やっていました。
じゃあ。前者の人と私との違いはなんなのでしょうか?
職業病の一つですが、半分はなりやすく、半分はスキル不足、勉強不足です。
仕事としてやっている行為に、腰に負担がかかる行為が多いことは事実です。何も考えず、ただの作業として早く終わらしたいと思っている人は、確実に腰を痛めていると思います。
仕事をスピード重視で、早くやりきりたい。直接支援の時には、裏目に出ることが多いと思っています。
早く動ごける人は、必要に以上に体に負荷がかかってる自覚ない。その負荷が蓄積すると、腰痛になる。
また早く動くことで、無駄に体に力を入れて、対象者の方とうまく呼吸が合わない、早く動くことに緊張させてしまったり、思うように支援ができないこともあります。
ここで出てくるのが8割のスピードで動く。
自分の体にも少し余裕を待たせる。体を動かす時に発生する負担を吸収できる最大限がこの数値だと思っています。これは個人差があると思います。
私がコルセットをせずに介護を続けてこられたコツの一つです。
介護技術の習得
身も蓋もないですが、技術がなければ、8割で動いていても、体への負担は大きく、腰を痛めます。
教科書的な基礎項目はしっかりと覚える。ただ現場ではこれだけでは太刀打ちできない。
対象者に応じての応用技術が必要。
介護は速効性を求められます。なぜなら、毎日の生活は続くからです。今日私、新人なので、この支援出来ませんは、通じないのです。下手でもやるのです。
毎日忙しい。仕事中は、次から次へとやることがある。こなすので精一杯。
少しでもスムーズにこなしたい。しんどいのを軽減したい。わかります。それはみんな同じ。誰もしんどいままでいたいとは思わない。
向かうべき方向性を間違ってはいけない。
楽する方向に要領だけを覚えていくと、何も変わらない。むしろ一時的に楽になるだけで、問題は何もかわらない。むしろ日々悪化する。
向かうべき方向は、しんどいときほど、ここでは介護技術の習得に力をそそぐ必要がある。
自分のやっている支援に疑問を持ち、どうしたら、もっと楽に支援ができるだろう?その為にはどうしたらいいんだろう?
考える習慣をつけていく必要がある。
そして介護は基本チームで動いているのだから、一人でかわらないことはチームに投げかける。
ごめんなさいからありがとうヘ
私は最初のうち、介護の直接支援が下手くそで、対象者の方が痛いと言われることが多くあった。服の脱がせ方、移乗の仕方、オムツ交換の仕方、etc.
不器用を言い訳にはしたくはないし、知識はあってもうまくはいかない。
「痛い」と言われるたびのごめんなさいと謝っていた。これはお互いに何も利益がないやり取りだと思っていた。
痛いを軽減して、助かった、ありがとう。もしくはうまくやってくれてありがとう。そんな支援ができるようになりたいと思いました。
介護技術の習得の為、いろいろと勉強を始めました。
古武術介護 岡田慎一郎先生
介護アドバイザー 青山幸広先生
介護総合研究所 元気の素 上野先生
講座に通って技術の向上に努めてきました。
特に古武術介護では、身体を壊さない為の使い方。今までの力の使い方ではなく、力の方向性と使い方という部分は、普段の体の使い方も含めて、今でも実践しているものが多くあります。
私自身は、16.3㎝の55キロ 小さくて細い体型です。握力などは女性と同じくらいしかありません。
それでも周りの人が重たいだの、大変だの言われる方を、問題なく、支援出来ていました。腰が痛くならないのと言われますが、こうしたら痛くならないよと説明しますが、体重移動等は、イメージをもって、何回もやっていかないと身につかないものなので、なかなか浸透していかず、孤軍奮闘のままでした。
身体がしんどいは自分事なのに、しんどくならないように補おうという意識にはならない。会社としてもシステム化もされていない。個人任せ。
そういう意味では、今までの知識の蓄積がなされていないので、新人さんは同じミスや同じしんどい想いを、毎回しているように思う。それに耐えられる人だけが残って、仕事を続けている。それでは続かない。
身体の使い方について、あらためて、考えてみた。
ごめんさいという謝ることの多い支援から、ありがとうの言葉と笑顔がお互いに見られる支援へ
前途多難だが、前進あるのみ。
子供に早く大人になりたい。
そう言ってもらえる、カッコいい大人になれるように日々精進してまいります。
一日1感謝 ありがとうございました。