ファスティング著効例2⃣(糖尿病症例、糖質制限含む)
55歳男性
基礎疾患;糖尿病、脂質異常症(高LDL血症)
内服薬;メトグルコ500㎎/日
ジャヌビア50㎎・/日
ノルバスク5㎎/日
クレストール2.5㎎/日
生活習慣;喫煙 20本/日 40年間 飲酒習慣なし
運動習慣;なし
食生活;朝 コンビニの総菜(パン、おにぎりを大体二個)
昼食;主に職員食堂 ライスお茶碗一杯
夕食;自宅での妻のご飯 1-2杯
仕事;事務作業(在宅)
身長;170cm 体重80㎏ BMI27
現病歴;
2020年10月HBA1c 13以上とパニック値であったために
井上浩一外来紹介受診。
初診時血液データ;HBA1cは13以上、それ以外にも肝障害を認めました。
種々検査より肥満に伴うインスリン抵抗性状態と考えられました。
在宅ワークに伴う運動量の低下によりHBA1cが大幅に悪化したようです。
治療方針:
1)運動療法
有酸素運動+筋肉トレーニングによりインスリン抵抗性改善を指導しました。また筋肉トレーニング時は必ずプロテインを摂取するように指導
(プロテインによるGlp1作用を期待)
2)食事療法
間欠的ファスティング+緩やかな糖質制限
→朝食は絶食+昼食、夕食の炭水化物は雑穀米または白米の時は女
性用茶碗一杯まで
※低血糖発作症状出現時は中止、水分は十二分に接種するよう強く指導
3)処方薬
GLP-1受容体作動薬の適応と考えましたが、ご本人としては薬価が高額なことから否定的であったため、普段のお薬にメトグルコだけを追加し1500㎎./日としました。
結果;次回の血液検査でいきなりHBA1cが7台にまで低下!直近の血液検査で6.1にまで低下!!!
正直メトグルコのHBA1c低下作用は1.5が最大と考えていたので、翌血液検査には期待していなかったのですが、なんと2ヶ月後のHBA1cは7台にまで低下していたのです。
経過(体重は初診時からの減少量を記載)
2か月後;体重3kg減少 HBA1c 7.5にまで低下!
4か月後;体重5㎏減少 HBA1c 6.7にまで低下
5か月後;体重6㎏減少 HBA1c6.1にまで低下
この結果に患者様の大変喜ばれておりました。
今後はジャヌビアを減量チャレンジをしてみたいところです。