Dr INOUE

株式会社Purevidence CEO(https://www.purevidence.com/) 消化器内科専門医 総合内科  美容皮膚科学会会員

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最近の記事

HMBは効果あるの?ないの?

ちまたで大人気でのHMB 飲むだけで筋肉増強でき、体重が減少するという触れ込みで数年前に一斉を風靡しました。 HMBの効果について科学的根拠に基づく論文を見つけましたで共有致します。 この論文では徹底したメタ解析に加えて、このレビューでは、より定性的な視点を取り入れ、発表された研究の結果に対して批判的な質問をしている点です。 Supplementation with the Leucine Metabolite β-hydroxy-β-methylbutyrate (

    • 日焼け止めは究極のアンチエイジング?!

      日焼け止めは、肌の老化の8割が紫外線対策に左右されると言われており、極めて重要な習慣です。 肌の老化の原因の8割は紫外線!UVAとUVBの違いはその波長です。波長が長いほど身体の深部に入り込むという性質上、UVAの方が深部に到達してしまうために、真皮中の繊維芽細胞を障害してしまい、その結果コラーゲンの産生低下、変性を惹起してしまうためにたるみの原因となってしまします。 UVBは皮膚の表面のメラノサイトに左右する結果シミ、そばかすの原因となります。  またUVAが細胞深部

      • 便秘とお肌の関係、そしてその対策

        便秘に悩まされている女性の方は一般的に多く、加齢とともに悩む方は増える傾向にあります。便秘に悩まされている日本人は14%ともいわれており、非常にありふれたお悩みです。 https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=10412 女性に便秘が多い原因☑女性は男性と比較し、腹筋や骨盤の筋肉が弱い ☑精神的ストレス、運動不足など ☑食物繊維の不足 元来のやせ願望のために食事制限をすることが多く、食物繊維が不足しやすく

        • 美肌を保つたった四原則

          【美肌を保つ4原則】著明医学誌の『美肌を保つたった4原則』をまとめており https://www.jci.org/articles/view/61978 ☑保湿剤 ☑日焼け止め ☑レチノイド  ☑クレンジング この4つが美肌を保つ«本当に価値のある»最終原理とまとめています。 (エステ等で無駄に皮膚を傷つけないようにと注意換気されています) そして土台となるのが保湿剤です。 保湿剤(まずはワセリン製剤を試しましょう)保湿剤の重要性については、エビデンスの確立された美

          ファスティング著効例2⃣(糖尿病症例、糖質制限含む)

          55歳男性 基礎疾患;糖尿病、脂質異常症(高LDL血症) 内服薬;メトグルコ500㎎/日     ジャヌビア50㎎・/日      ノルバスク5㎎/日      クレストール2.5㎎/日       生活習慣;喫煙 20本/日 40年間 飲酒習慣なし      運動習慣;なし      食生活;朝 コンビニの総菜(パン、おにぎりを大体二個)          昼食;主に職員食堂 ライスお茶碗一杯          夕食;自宅での妻のご飯 1-2杯   

          ファスティング著効例2⃣(糖尿病症例、糖質制限含む)

          亜鉛サプリメント愛用者はココアをのみましょう

          亜鉛サプリメントに働き昨今亜鉛サプリメントの効能が注目されています。 COVID19感染症が猛威を振るう中で、感染症に罹患した際の免疫応答時に 亜鉛により抗体をたくさん産生してくれるからです。 また味覚障害、床ずれ改善作用があるために、亜鉛サプリメントの活躍の場は拡がっていると考えれれます。 亜鉛を取りすぎると銅欠乏症を引き起こすしかし良いことばかりではありません。 亜鉛をたくさん取りすぎると銅欠乏症を引きおこします。 また鉄の代謝が滞ることもあるので、鉄芽球性貧

          亜鉛サプリメント愛用者はココアをのみましょう

          間欠的ファスティング著効例(高血圧改善)

          間欠的ファスティングにより著効した患者様を紹介しますHKさん 58歳 男性 現病歴;高血圧コントロール不良につき井上浩一外来を紹介受診 主訴;腰痛、坐骨神経痛 初診時身長体重;170cm 80kg  生活習慣;単身赴任 職業;事務職 運動;神経痛のために困難 喫煙者 食生活;朝ランチパック二個      昼;米飯お茶碗に一杯      夕食;日本酒2合 米飯は抜く 内服歴;ノルバスク10㎎、レニベース5㎎  治療;初診時の自宅血圧が平均170/100mmH

          間欠的ファスティング著効例(高血圧改善)

          若返り物質:ケトン体(ファスティング由来に限る)

          ケトン体は老化物質?前回『ファスティング(IF)は究極のダイエット法』でお話ししましたが、 https://note.com/nekokoshi/n/n2ef59e03a281 ケトン体はにより血管機能の低下するという論文Hypertension 2008; 51: 376-382)により 『ファスティング→ケトン体産生→血管機能の低下(老化の進行)』 という悪のレッテルが張られてしまったのです。 またケトン体=悪とのイメージを生み出す疾患として糖尿病性ケトアシドー

          若返り物質:ケトン体(ファスティング由来に限る)

          エビデンスのある運動方法について

          作成中

          エビデンスのある運動方法について

          食物繊維は真のベース栄養素

          食物繊維こそが真のベースサプリメントである!食物繊維の働きについて食物繊維について、簡潔に説明します。 糖尿病のガイドラインでは食物繊維について、 ・全死亡率、心血管疾患、2型糖尿病、炎症性大腸疾患、全癌死亡率、なかでも大腸がん・膵臓がん・乳がんにおいては強い関連が報告されている。 →『食物繊維を適正量摂取すれば癌、脳梗塞などを明らかに抑えれますよ』 ・2型糖尿病において食物繊維の平均摂取量が1日20gを超えると、有意な低下傾向にある。特に野菜、果物由来ではなく、穀物由

          食物繊維は真のベース栄養素

          高血圧を改善する良い習慣

          纏め血圧を下げる習慣は?(生活習慣修正により大きく血圧が下げれます!)前回と引き続き高血圧ガイドラインに準拠して執筆しています。 上記図は生活習慣の修正により大きく降圧できることを示しています。 例えば減塩により5mmHg降圧できる 運動により4mmHg降圧できる 体重1kg減量することにより1.1mmHg降圧できる 節酒により3.3mmHg降圧できる ことがわかっています。 次項目で掘り下げていきます。 ①減塩→『食卓塩ではなく岩塩を使用しましょう』減塩(6

          高血圧を改善する良い習慣

          高血圧は最も危険な病気です

          高血圧、それは最も死に近づく疾患!サマリー 高血圧により心血管障害(脳梗塞、心筋梗塞など)、認知症、腎障害などの重篤な疾患を合併する確率は3倍以上に跳ね上がります。(特に40―74歳までの働き盛りの方に顕著な傾向です。ある日突然発症してしまうことが) それにより年間10万人以上の方が亡くなっており、それは喫煙に次いで第二位の死亡原因になります。 血圧をコントロールすることにより、生命予後や健康寿命を延長することができます。 当記事は米国心臓病学会、日本高血圧学会のガイドライ

          高血圧は最も危険な病気です

          最高の美肌を保つ3つの良い習慣(外用編)

          一日摂取コラーゲン量の根拠はいくらですか? ビタミンCは足りていますか? 作成中です

          最高の美肌を保つ3つの良い習慣(外用編)

          睡眠を改善する良い習慣と栄養、睡眠薬について

          では本日は睡眠を改善する習慣、栄養、そして睡眠薬についてもお話しさせて頂きます。 睡眠を改善する良い習慣① 運動 皆様スキー、スノボのアクティブスポーツを楽しんだ日の夜は 泥のように眠った等の経験はありませんか? 運動と睡眠改善の運動は長い間睡眠の改善と関連しており、睡眠障害の非薬理学的治療オプションとしての運動の有効性に関する証拠が蓄積されています。1) ただし睡眠不足が慢性化している方は注意が必要です。 119人の慢性疼痛患者を対象とした2014年の研究では、睡眠不

          睡眠を改善する良い習慣と栄養、睡眠薬について

          不眠を引き起こす5つの悪い習慣について

          睡眠不足は怠いだけではない 皆様慢性的な睡眠不足に悩まされていませんか? 睡眠不足の翌日は倦怠感が強く、仕事のパフォーマンスが低下してしまいますよね、 じつは睡眠不足に悩んでる方は非常に多く4人に一人が悩んでいるとの報告があります。それによる経済的 損失は5兆8,000億円と想定されており,大きな社 会的課題であるのは間違いありません。また不眠により肥満、慢性炎症惹起、心筋梗塞等の心血管障害との関連も指摘されています 最近になりデエビゴ、ベルソムラといった依存性の少ない睡

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          自己紹介

          【自己紹介】 【1】疾病は源流から対処しなければ効率が悪い 肥満症や糖尿病を中心とする代謝性疾患、あるいは動脈硬化や心臓病などの循環器疾患に代表される生活習慣病の予防・診断・治療に対する取り組みの重要性は、ますます大きくなっています。近年、これらの慢性疾患に共通する基盤病態としての「肥満」「慢性炎症」「腸内細菌の乱れ」が注目されています。 私は消化器内科医として10年、総合内科医として5年の経験をして参りました。 そして臨床医として、地域の基幹病院で胃がん、大腸がん、肝

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