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とらやでまた買おうと思った理由。

「エルメスのライバルを強いて挙げるならば虎屋」
この言葉から始まった、虎屋17代目とエルメス本社前副社長の対話。

すごーく、内容気になりません?

あのハイブランドのエルメスが!世界的ブランドのエルメスが!ライバルとして名前をあげたのが虎屋だと…!!

ということで読みました、『老舗の流儀 虎屋とエルメス』。


エルメスはもともと好きなブランドだし(持ってないけど。憧れです。数年前に京セラ美術館で開催されたイベントは素晴らしかった。)、虎屋も時たま御所近くの虎屋菓寮に行きますので、なんと素敵な組み合わせ!良い話が満載にちがいない!てな期待感を持って購入したわけです。

ちなみにエルメス本社前副社長というのは齋藤峰明さんという方で、なんと日本人なのです。すごい。


思いのほかビジネス書寄りの内容だったけれど、エネルギーに満ち溢れた中身でした。老舗という言葉を聞くと、なんとなく「古き良き」で保守的なイメージを持ってしまいますが、全くそんなことはなく。常に挑戦しているのだけれど、根っこのいちばん大事な部分はぶれないから、変わっていても変わらないように見えるのかしら。変わろうとしなければ、淘汰されていくだけだものね。


ところで昨日、抹茶生活のお供にするお菓子を求めて高島屋に行きました。特に何を買うとも決めていなかったのだけれど、とらやの暖簾が目に入って本の記憶がよみがえり、今回のお店が決定。


虎屋といえばやっぱり羊羹ですよね。
渋い色の箱が並んでいるイメージだったけれど、ちょうど夏限定パッケージがありまして。ヨットの絵が、かわいい!

ほしいなぁと思ったのだけれど、どうやら3本セットしかないようで。

3本じゃ3日でなくなってしまうよ!また買いに行くのめんどくさいし、せめて1週間分は欲しい、、、

なんともずぼらな理由で可愛いパッケージをあきらめて、普通のデザイン7本入りを買うことに。

するとお店の方が、
「もしよければ、夏のパッケージに変えることもできますよ」と。
うれしい!あきらめた矢先のこれはうれしい!

ぜひにとお願いして、夏らしい詰め合わせにしてもらいました。ホクホク。


顔に出てたのか、口に出してたのか、そういうお客様が多いのかわからないけれど、心を寄せてくれている、というのが伝わって素敵なお店だなぁと好感度爆上がりです。

わたしも時々お客様対応をしますが、「言われてないのに自分から声かけるのは迷惑かな…」なんて考えて躊躇しがち。でも、思ってても言わないことだってあるし、そもそも知らないことだってある。こういう姿勢、見習いたいなぁ。


こういうあったかいお店に、また行きたいな、と思う。



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