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【秋田水害】床の穴の空いた家【大雨の後の生活】

私のお渡し会に来てくれたおじいさんが居た。近所のコミュニティセンターでは近所の人の目があるからなかなか行けないと自転車で来てくれた。
支援物資をお渡しした後、ちょっと時間があったのでおじいさんとお話をした。


「何困ってるのー?」

おじいさん
「床上浸水だったんだけども、床さ穴空いて。ボランティアさんにも来てもらったども、後は大工さん来てくれるの待ってらんだー。だども心配だから今、穴の横で寝てるんだ。穴からなんか出て来れば困るべ。」


「穴から何出てくるの?」

おじいさん
「この前な、猫出てきた。野良ではねーな。ゴロゴロって寝ていくの。猫食べるものないから困るべ。して、水と後近所で猫のご飯みたいなの買ったけど、それも物凄く食べるんだ。めんけくてなー。見でればあど、雨の事忘れるんだ。」


「近所の猫じゃないの?っていうか、お金ないのに猫のご飯買っちゃったの?大丈夫?」

おじいさん
「なーんも大丈夫でねーけどな、居てければ助かるし、俺もよく寝れるんだ。近所さ聞いたども誰も猫飼ってねーんだと。もしかしたら水から逃げてきて迷子かもしれないから警察さは届けたんだ。」


「猫ちゃんの耳に切り込みとかある?」

おじいさん
「あ、あるな。サクラの花みたいに切れてら。」


「お父さん、それ地域猫っていってその地域で誰かが去勢とか避妊手術してその地域の人達が可愛がってる猫なんだよ!たまにCMやってるでしょ?」

おじいさん
「あーそんたのあるのかー。わがらねーもんなー。でも夕方なればちゃんと来て、ご飯食べて、2人ともあと9時ってば寝るんだ。で、朝5時に起きればまたご飯やって、そして猫は出かけるんだ。ここに穴あくまで猫なんて50年も前に飼った切りだからなーんもわからなくてな。自分のご飯削ってもその猫来るまで何も寝られ無がったからよ。猫神様だ。冷房効かねくても、貰った冷や冷やシートと冷えピタあれば寝れるっけもんな。本当にありがとうな。」


「お父さん、家に地域猫さんの餌あるからちょっとここで待ってて!!!」

お父さん
「ダメだー。貰われねー。」


「拒否!猫は宝物!」

お父さん
「分かったー。10分来ねばあどいくからなー。」

5分後


「た、ただいま。」

お父さん
「あいー!早いな!」

私「裏のスーパーで安売りしてたから買ってきた!(こちらは自分のお金から出しましたよ!!!)」

お父さん
「せば、ありがとう。本当にミケにもよく言っておくからなー。」

猫の名前、ミケって言うんだ。
お父さん、水害から猫が来るまで寝れなかったんだ。
暑いのにミケが一緒に寝るのは大丈夫なんだ。

人じゃない何かに助けられる人も沢山いる。

世話を焼いてくれる人よりも物や動物。

でもその根源は皆様から頂いた支援物資が有ってみんな助かるんだ。

皆さんからの支援、サポートまだまだお待ちしております。

段々と寒くなってくる季節。
冬の支度も考えなくてはなりません。

皆さん、秋田の水害、まだまだかかります。
そして完全が12月のおうちもあります。
暖かいものもお待ちしております。

ご覧くださりありがとうございました。
そしてどうか拡散お願いいたします。

ボランティア団体 「まるっとさつき会」
代表 たかはしさつき

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