アキのエッセイNo.36-腰痛へのアプローチ②、部分的ではなく全体を見たアプローチを!
こんばんは、アキです。
以前、腰痛へのアプローチについて記事を書きましたが、今回はその続きを書きたいと思います(以前にまとめた腰痛についての記事を以下に載せます)。
胸椎の可動性が低く平板化し、背中の反りが小さくなっていると観察出来たので
脊椎、特に胸椎の可動域を広げ、背中の反りを作るエクササイズをやってみました。
その結果、腰痛は大分落ち着いたのですが
今度は「胸椎や胸腰椎移行部が痛くなってしまいました」。
負荷がかかりやすい部位が変わっただけという結果になりましたが、なぜこうなったのでしょうか?
胸椎へのエクササイズをやり過ぎたためと考えられますが、胸椎の柔軟性が上がった感じはあり、それで腰痛への負荷が軽減された感じはあります(腰部のみでなく、胸椎も含めて体幹を動かせるようになったため)。しかし、痛みの部位が腰部から胸椎に変わってしまったのです。
考えてみれば、「なぜ、背中の反りが少なく、胸椎の可動域が小さく、平板化しているか?」に注目出来ていたか?なんですよね。
つまり、胸椎と背中の反りの現象は、腰痛の主な原因ではなく、腰痛と共に生じていた「結果となる症状の1つ」であり、根本的な原因は別にあるということではないかと考えました。
以前の腰痛へのアプローチについての記事でも、姿勢を全体的に見た結果、「腰が丸まり、頭が前方に突出している」と観察しました。
補足として書いたことですが
実はその「全体的な観察」が必要だったのだと思います。
私の姿勢を、鏡を見て全体的に観察したところ
骨盤が下がり、骨盤が前のめりになっていて前傾が強い
→骨盤が前のめりになり、腹部が前に出ていて、脊柱が引っ張られ、反り返りが小さくなっている(脊柱の弯曲減少、平板化)
→骨盤が前のめりになり、後方へ重心が偏るため、バランスを取るために頭部が前方に突出し、肩がすくんで丸まっている(円背、つまり猫背)
というような
骨盤の歪みから始まって、上記のような不良姿勢となったという「メカニズム」、「因果関係」が分析できました。
では、なぜ骨盤が下がり、前のめりになってしまったか?
よくよく考えてみると
安静立位や安静座位のとき、「お腹に力をいれず」に、背中に反りがなく、また頭部を前のめりに出して円背になった状態を長時間続けることが多いです。
それがもとになって、上記のような不良姿勢が癖になってしまった。
つまり、「腹筋が弱い、力が十分に入っていない」ことが元凶ではないかというのが私の考察です。
ということは、「腹筋に力を入れて骨盤の位置を修正するよう意識すればいい」ということになります。
ただ、それだけでなく
頭部が前に突出しすぎて円背が強すぎると、胸椎(特に胸腰椎移行部)が圧迫されて痛くなることから
「頭部の位置の修正(顎を引いて頭を後方に持っていき、肩をすくませない)」もする必要があり
「腹筋に力を入れて骨盤の位置を修正すること」と「頭部の位置を修正し、円背を治すこと」で、姿勢を全体的に調整することが出来ると考えられます。
もちろん、脊柱の柔軟性も関与していたと思われますが、それは「1つの結果とされる症状」であり、部分的にしか評価をしていなかったために、「脊柱、特に胸椎の柔軟性を上げれば脊柱全体に圧が分散され、腰痛が緩和される」と判断してしまいました。
その説も正しいとは思われますが
脊柱の柔軟性や反り返りの低下は、腰痛と共に生じる結果であり、原因ではないと思われます。
そのような勘違いをしてしまったのは
姿勢全体を見て総合的に評価が出来なかった、つまり「全体的な評価」が出来ていなかったからでしょう。
部分的に見て早合点せず、「全体的」に見てどのような症状があり、何が原因になっているか、「多角的に評価」をし、「メカニズム(因果関係)」を知らなければなりません。
メカニズムを知るには、やはり部分的な評価ではなしえません。
その症状は「結果」なのか、「原因」なのかを区別し
全体的に、多角的に見る力が必要です。
今回、それに気付くことが出来て、大いに成長出来ました。
お読み下さり
ありがとうございます!
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