どんぐりの保護活動

最近のおふたりさんはお散歩に出かけても
いつも地面ばかり見ていた。
気になったので聞くと
「どんぐりさん達を探している」と言う。

知らなかったのだが、今年からおふたりさんは
どんぐりの保護活動とやらを始めたらしい。

おふたりさんから聞いたのだが、どんぐり達は木から落ちるとき
よく怪我をするそうだ。
こちらからしたらどんぐりの外側は硬くてつるつるしており
特に傷などはなさそうに見える。
しかしおふたりさんから見れば、どんぐり達は結構な傷を負う上に
落ちてからは色んなものにさらされるため
全身まっくろに汚れてしまってとても可哀想なのだという。

そこでついにおふたりさんはこの秋から
どんぐりの保護活動を始めた、ということだった。

まずは汚れてしまったどんぐり達の体をタオルで拭き拭きしながら
全身をくまなくチェックする。
その時見て、もしかすり傷くらいであれば少し様子をみるが
大怪我をしている場合はおふたりさん自ら手当てをする。
なんでも、特別な絆創膏を貼ってあげるのだそうだ。
そして「痛いの痛いの飛んでけ～」と言いながら
優しくぽんぽんする。
実はこれが一番効くのだと言っていたっけ。

またどんぐり達の中には、ちっちゃい子もいれば大きな子もいて
みんな個性があってそれぞれに全然違うという。
そしてそう話すおふたりさんの顔はとても幸せそうで
彼らのことが可愛くてしょうがないといった感じだ。

まぁそんなこんなでおふたりさんは日々
どんぐりの保護活動に勤しんでいる。

すごい面倒みてますね

この秋のおふたりさんは
どうやらとても忙しそうだ。

ではまた。