大事なものは背景知識かも(2022/8/12)
試行錯誤を繰り返す。
これはどのような仕事でも
大切なことだと思う。
私もいろいろな
試行錯誤を繰り返してきた。
あるとき
ふと考えることがあった。
「ひょっとすると
興味があることや
背景知識がある内容であれば
難しい英文も読めるのではないか」
そこでこのような実験をしてみた。
彼は私立高校に通っていた。
部活には入っていないが
野球が好きであった。
私も野球が好きなので
授業の合間に
プロ野球の話や
MLBの話をすることがあった。
英語力は中程度。
学校のテストは
平均点を少し超えるほどであった。
そんな彼に
以下のような記事を
いくつか読んでもらった。
すると何が起きたか。
普段よりも
正確に・速く
読むことができたのだ。
上記の記事は
決して高校生にとっては
簡単なものではないと思う。
例えばこの記事。
記事はこのように始まっている。
この中で"surrender(ed)"は
難しい単語に分類できると思う。
しかし背景知識があれば
このように読めるのだ。
Yusei Kikuchiは菊池雄星のこと。
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surrendered…は知らないな。
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three home runsは3本のホームラン。
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「菊池雄星は3本のホームランをsurredered」
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菊池雄星は左投げの投手だから
「3本のホームランを打った」は
考えにくい。
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ということは
「菊池雄星は3本のホームランを打たれた」
という意味だな。
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ということは負け投手になったのかな?
この事例を見て
「英語学習における背景知識の重要性」を
私は実感した。
※以下のような記事もある。
つまり英語学習は
単語・熟語を覚えるだけでない
教材から離れた学習も
必要であるということだ。
この経験から
私のレッスンは
少し教材(特に長文)の背景を
説明することに時間を割くようになった。
(視聴覚資料を使うこともある。)
それぞれの学習者の
興味に対応する教材や
レッスンの中に
背景知識を確認する時間が
あってもいいのではないかと思う。
ねぎ