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卯の花を作る(20240919)|日記をつける


今日は夫の帰りが遅いらしい。帰ってくるまでの時間で、明日以降のリモートワークを乗り切るための保存食を作ることにした。
最近の私のマイブーム保存食は、卯の花だ。

今日は卯の花のことについて書こうと思う。


卯の花について語る


みなさんは卯の花を食べたことあるだろうか。もしかしたら知らない人もいるかもしれないが、卯の花とは、おからのことだ。私自身、卯の花について書こうと思って調べるまで、料理名だと思っていた。

おからは、豆腐を作る際に豆乳を絞った残り。卯の花(ウツギの花)に似ていることから、卯の花とも呼ぶ。おからをニンジンなどの食材と共に醤油・みりん・砂糖で調味し炒め煮した料理。副菜の定番のひとつ。

一般社団法人日本惣菜協会より引用


小学校の給食で出てくる人気のないやつ


私は小学校・中学生まで給食があったのだが、1ヶ月に1回ぐらい卯の花が出てきた。みなさんも給食のメニューで1回ぐらい出てきたことがあるのではないのだろうか?


みなさんは、あれを美味しいと思って食べていただろうか?


急に卯の花アンチ発言で申し訳ないが、別に卯の花の悪口を言いたいわけでもないし、給食センターの方々に文句をつけているわけではない。偏見かもしれないが、当時は卯の花のような、「健康に良さそうな食べ物」をあまり好んで食べなかったのだ。


味は薄味。水分が少なくパサパサ、もしくは逆に水分が多すぎてべちゃっとしていることもある。副菜といっても白米には合わないし、牛乳で流し込むのも少し苦痛に感じるほどだった。卯の花ごめん。


そんな感じで若い頃はあまり卯の花にいい思い出はなく、たとえ料理が好きでも、卯の花を自分で作ろうという気持ちにはならなかった。


卯の花を作るようになったきっかけ


私は週に2回ぐらいスーパーに行くのだが、貧乏性なのでお値引シールが貼られている商品があると必ず手に取るという習性がある。

ある日、卯の花がお値引シールが貼られて売られていたのを目にした私は、この習性により卯の花を手に取った。ギュウギュウに真空状態で卯の花がパック詰されており、持つとずっしり重かった。

卯の花は人気がないからか、お値引シールが貼られた卯の花がディスカウントコーナーに大量に置かれていた。少し同情した私は、卯の花を1つ買ってみることにした。

株式会社紀の国屋の「北海道うの花」
花を通り越して岩みたいにギチギチになっている


卯の花の後ろに書かれていた卯の花のレシピは、計量するという行為が全くないタイプのレシピだった。私も計量せずに料理するタイプだが、こういうレシピは初心者にとってはかなり手強いレシピだろうと思う。

私の中でこういう味にしたら美味しいだろうと思う構想があったので、それに従って作ったみたところ、これがかなり美味しい。夫にも食べさせたところ、「卯の花ってこんな美味しかったっけ…」というコメントまでもらえた。


まだ夫は仕事から帰ってこないので、せっかくなので手順を思い出しながらレシピを書いてみることにした。

necula流:卯の花のレシピ

材料

具材
卯の花 1袋
鶏もも肉 小さいパック1つ(既に細かく切られてるやつがおすすめ)
にんじん 小1本
ささがきごぼう 1袋(既にささがかれてるやつがおすすめ)
蒸し大豆 1袋
ひじき水煮 1袋
つきこんにゃく 1袋

調味料
油 フライパンひとまわし
砂糖 大さじ1ぐらい
みりん フライパンひとまわし半
醤油 フライパンひとまわし半
顆粒だし 適量(なくても美味しい)

なお、このレシピはかなり大雑把だが、使い切りだったり捨てるものが少ないので、お気楽に作れると思う。たぶん。

手順1:具材の準備

  • にんじん:よく洗って皮を剥かずに、マッチ棒ぐらいの大きさ・厚さに切る

  • 鶏もも肉:切られてなければ1センチ角に切る

  • つきこんにゃく:にんじんと同じぐらいの大きさに切る

  • 他の食材:袋に書かれてる通りに従う(水で洗う必要があれば洗い、洗わなくてよければそのまま使う)

なお、卯の花はまだここでは登場しない。

手順2:1の具材を炒める

  • フライパンに油をひき、先に鶏もも肉を焼く

  • 色が変わったら、にんじん・ささがきごぼうを炒め、焼き付けるような感じで少し焦げ目がつくまで焼く(具材を動かしすぎずに熱を入れると焼き目がつきやすい)

  • 先に砂糖・みりん・醤油を入れて水分を少し飛ばしながら煮詰める

  • 鶏もも肉などの具に味が染みたら、残りの蒸し大豆・ひじき・つきこんにゃくを入れて、弱火〜中火ぐらいで煮る


なお、まだここでも卯の花は登場しない。

手順3:具材を冷ます

  • 具材をヘラですくった時に少し水分が残るぐらいまで水分を飛ばしたら、火を止める

  • 具材はボウルとか適当な入れ物に避難させ、冷ます

冷ます過程で味がより染みる(らしい)。冷ますというよりかは、次の工程で同じフライパンを使う必要があるため、一旦具材は取り出しておいてほしい。フライパンは洗わなくてOKだ。

ここで食べると味の濃い五目煮である
普通にうまい


手順4:卯の花を空炒りする

  • 先ほど使用したフライパンに卯の花を入れて、火をつける前に少しほぐす

  • ざっくりほぐせたら中火で空炒りする

  • 卯の花のダマをヘラで潰し、ある程度サラサラになったらOK


手順5:3の具材を4に投入する

  • 4のフライパンは火をつけたまま、3の具材を入れて少し中火で炒める

  • 具材を入れてからすぐ卯の花を具材と馴染ませるように炒める

  • 全体が馴染んだら完成!


完成した卯の花
うまそう
大量の卯の花
ジップロック3〜4つ分ぐらいできる


この卯の花が美味い理由


この卯の花が美味い理由は、具材にちゃんと味が染みていることと、具材の味を引き出す順番で調理するからだ。

  • 鶏もも肉を焼いた時に出る油を根菜に染み込ませること

  • 根菜に焼き目をつけて具材の旨みと香ばしさを引き出すこと

  • 味が染みにくい鶏もも肉・根菜に先に味を入れること


この3つのポイントを押さえておけば大丈夫。
甘辛な味と具材の旨みが卯の花に染みて、しっとりして良い感じに調和する。

出汁の旨みを活かして薄味で仕上げるタイプの卯の花ももちろん美味しいのだが、うまく具材に味が染みていないと全体がぼんやりしてしまうところが難しいと思う。

濃いめ味付けの卯の花は邪道かもしれないが、おうちで美味しく卯の花を食べるには、このレシピは結構いい線行ってるんじゃないかと思う。


補足:

冷凍もできなくはないが、こんにゃくが入ってるので解凍するとシオシオになる。かなりたくさんの量ができるので、冷凍したければこんにゃくを抜くことをおすすめする。


まとめ


卯の花のことを語っていたら2,500字をオーバーしてしまった。
パンのことしかり、食べ物のことになると熱くなってしまう。それぐらい美味いレシピだと自負している。


このレシピをみてくれた人たちが、スーパーの片隅でお値引シールがついた卯の花を見かけたときに、手に取るきっかけになってくれたら嬉しい。


明日は作った卯の花をお昼ごはんにしようと思う。


おやすみなさい。


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