自分の夢は自分にしか描けない(手紙屋/喜多川泰)
自分の夢を口に出すのが怖くなったのは、いつからだろう。
美容師になりたい、先生になりたい、人前に立って話をする仕事がしたい。私は将来、自分のままで思う存分活躍するんだ!当たり前にそう思えたのはいくつの時だったか。
大人になっていくにつれて、自分の夢は曖昧に小さくなり、いろんな言葉で蓋をされていった。
もっとたくさんの人を幸せにしたい、自分のままで誰かの役に立ちたい、歴史に残るような社会貢献がしたい、自分が感じたことを伝えて誰かの背中を押したい。
本当は大真面目にそんなことを考えているのに、声に出すと誰かにバカにされる気がして言えない。誰にも言ってないのに、すでに心の中には周りの人の声が入り込んできて「そんなことできないよ」「それって結局どんな仕事?」「それってお金になるの?」「ふーん(理解できないという顔)」と、自分の心の中で繰り返し聞こえてくる。
でも、やっぱり何かおかしい。納得できない。
自分は本当に夢を実現できないのか?何でそれが他人にわかるのだ?お金になる仕事をするってなんだ?自分がやりたいことや思っていることって、人に説明できないといけないのか?
自分の中での疑問と、聞こえてくる否定的な声(そんなことより食ってくために働きなよ)が交差していく毎日。
いよいよ私の中でのモヤモヤが爆発しそうな時、ある本の言葉に出会ったことで、私の疑問がすっと解決した。
喜多川恭さんの「手紙屋」という本です。
人間は一人ひとり考え方が違います。ということは、当然思い描く将来の夢も違います。ある人が思い描く夢が他の誰とも違うのは、その人にしか実現できない夢だからなのです。同じように、あなたが思い描く夢を実現できるのはそれを考えたあなたしかいません。あなたにはそれを実現する力があるからこそ、その夢を持つことができたのです。
なるほど、そうか。
私が描いている夢ややりたいこと、私の能力が開花する瞬間は、私にしか想像できていないのだ。そりゃあ、他の人からしたら、見えていないのだから、無理だよと言われるわけだ、と。
私の中で、この言葉に出会った時、すごく気持ちが楽になりました。
どんな夢を描くか、それをどう実現するか、描くのも自分だし、叶えるのも自分。
これまでは自分の思いを人に話して良くない反応があると、心の中が何だかモヤモヤしてしまって、他人は他人だからと綺麗に割り切ることもできず、少しでも理解してもらおうと相手が納得できる言葉を一生懸命探してきた。でも、見えてる世界が違うのだから、そもそも「分かり合う」ということに無理があったのだ。
だとしたら、私が見えている世界、今後見ていきたい世界も私にしか見えていないもので、それはどんなものだって構わない。どんな未来を描いたっていいんだ。
最後に、この本から勇気をもらえた言葉をもう一つ。
どんなに大きな、実現が難しそうな夢であっても、あなたがその目標に向けて努力をし、前進を続ける限り、それは絶対にたどり着ける場所なんです。
遠慮はいりません。何でも思いのままですから、自信と勇気を持って今すぐその夢に向かって行動を開始してください。
なんて勇気のもらえる言葉なんでしょう。
私も、あなたも、思い描いている夢があるはずです。
それぞれの場所から、それぞれのやり方で、それぞれの情熱を持って、それぞれが思い描く幸せな世界を作っていけたら、そんな幸せなことはないと思います。
自分らしく生きたいけど、勇気が出ない人へ。少しでも背中を押せたら嬉しいです。
私も頑張ります!
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