
[女1人旅]その18 京都 六道珍皇寺 閻魔詣と、地獄の釜の蓋
私のモットーの中に、
知らない人に勧められたら行ってみる
と、いう言葉がある。
自分の予定もある。
しかし、少し余裕を持たせておいて、
人が勧めてくれた所に行く予定外の遊び心が、
旅には大切だと思っている。
大抵は、面白い展開になるものだ。
ほとんどが、行って良かった。
と思える事に出会える。
ここも、教えてくれた人がいた。
"六道さんは、今日は、特別な日らしいですよ。
地獄の釜の蓋が開く日だとか、、、。
折角なので、行ったらどうですか?"
特別な日なのか、、、
行ってみようか。
地獄の釜の蓋が開くの?
どんなかなあ、、、

小野篁(おのの たかむら)知ってます?
聞いた事あるかな程度の情報だが、
自宅の井戸から、地獄に行って、帰って来た人。
確か、そんな感じ、
でも、折角なので、これもご縁と、少し調べてみた。
一言で言えば、平安時代に活躍した文人官僚。
孝昭天皇を先祖に持ち、遣隋使で有名な小野妹子の
子孫でもある。
ついでに言えば、孫が、小野小町だとか。
遣唐使に任命を受けていたが、
「もう、唐から学ぶことはない。」
と言い、遣唐使の乗船を仮病を装い拒否、また、
遣唐使制度を風刺避難した詩を作ったことから
嵯峨天皇の怒りを買い隠岐国へ島流しとなった。
1年半後、嵯峨上皇の恩赦により、都に戻される。
そして、閻魔大王の右腕と呼ばれ、
昼間は、官僚として仕事をし、夜は、井戸を通り
地獄へ行き、閻魔大王の手伝いをしていたとか。

書いてある。
正月16日、閻魔様とご縁を結ぶ日です。
怖い、が、気になる。
悩んでいると、二人組の女性達が、
「ここよ。ここ。お盆の時に、ご先祖様をお迎えするのよー。その日は、凄いのよー。全国から、ご先祖様のお迎えに、人が来るのよー。」
なんか、熱く語っている人がいる。
地獄の釜の蓋、怖く無いのかなあ、、、
私も、ついて行ってみる事にした。




あ!
ポスターがある。
ここから入るのね。
特別拝観 800円
入ると、まず、
ご本尊薬師如来像 新春特別開帳
に、ご挨拶。
閻魔像、小野篁像の公開を拝ませていただき、
地獄絵図を堪能。地獄絵図の隅っこに小野篁が書いてあって、ウォーリーを探せのように小野篁を探してた。
庭は、写真を撮っても良いようなので、


聞きたかったが、どうしたら鳴るものか
わからなかったので、
聞こえなかった



真ん中にあるのが、冥府、こちらから、行く時の井戸、
左手にあるのが、黄泉帰りの井戸、帰ってくる時の井戸。
ここは、昔、小野篁の屋敷だったらしい。今の敷地の10倍は、あったという。
その昔、この、六道珍皇寺から東の山々は鳥辺野と呼ばれ、当時、"最大の弔いの場"だった。
俗説ですが、鴨川を三途の川に見立てて、
鴨川から東は、冥界、魑魅魍魎の世界が
広がっていると考えられていたらしい。
鴨川を渡るとすぐに六道珍皇の境内であり、
まさに、あの世の入り口であり、この世の最終地点。
逆にあの世から見たら、この世の出口であり、
あの世とこの世の境とされ、六道の辻と称された。
ですから、ご先祖の霊が、お盆に里帰りされる起点となる。
六道珍皇寺では、毎年8月7日〜10日にお迎えをする。
(六道珍皇寺ホームページより)
平安時代のオカルト?
平安時代のスピ?
と思っていたが、調べると、ちゃんと先祖供養の
話しだった。
そう言えば、地獄の釜の蓋が開く日とは、何だったのか?
聞いてみた。
地獄の蓋は、いつも開いているんですよ。
今日は、蓋が閉まっている日で、閻魔様の
お休みの日なんです。
だから、閻魔詣で、特別開帳をしてるんですよ。
へ?
という事は、普段は、蓋が開いているから、
一般の人は、入れないけど、
今日は、蓋が閉まっているから、お寺が開いてるのね?
ふーん、そういう事かあ。
そう言えば、誰かのブログで、京都に住んでいても、
見れないと言っている人がいた。
そうかあ。
閻魔大王には、会えなかったけど、今日って、
ラッキーな日だったんだあ!
へぇ〜!

今年初のロウバイが咲いてた。
ロウバイだあ!
もう春なんだねー。
急に気持ちが上がって来た!
ラッキーなんだあ!
さっきまで、地獄が怖くて、気持ちが沈んでいた私ですが、すっかり気持ちも持ち上がり、元気に
お土産を買いに行きました。

最後まで、お読み下さいまして、
ありがとうございます。