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【本棚】新年恒例「辞書開きの儀」を「大限界」で執り行う
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この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2024年11月1日配信の書き起こしです。
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にゃおのリテラシーを考えるラジオ
読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書き、そろばんを中心に様々な話をしています。
今回のタイトルは 、
【本棚】新年恒例「辞書開きの儀」を「大限界」で執り行う
というものです。
めざせ1000回
月曜日は自宅の本棚にある本の話をしています。
なんて、いつもどおりのスタートをしていますが、今日は元日ですね。
あけましておめでとうございます。今年も良い年になりますように。
今回の配信は786回目です。
ということは、今年中に1000回を迎えられる可能性があります。
Podcastでの配信を始めた時、配信回数は3桁でつけ始めました。
1回目は#001だったわけです。
この時、これが桁あふれするということはあまり考えていませんでした。
僕は飽きっぽい性格で、これまで外力というか強制力が発生しないものは半年も続いたことがなく、そんなに続くとは夢にも思っていなかったので、カンストしないであろう3桁としたのです。
それがなぜか今日まで2年以上ほぼ毎日続いてしまいまして、なんだか不思議だなと思っているのですが、もしも1000回になったら桁あふれしてしまうので、表記を16進数に変えようかと考えています。
そうすると4095回までいけますからね。
ま、冗談ですけど(笑)
続いている原因は毎日適当に話しているということなので、頑張って適当にやっていこうと思います(笑)
今年もご贔屓にしていただけると嬉しいです。
辞書開きの儀
今日は元日にふさわしく辞書を読む話をします。
辞書読みの皆さんは、元旦に辞書開きを厳かに執り行ったことと思います。
正装して、年に一度だけ使う辞書用の座布団を前に端座いたしまして、座布団の上にまっすぐに辞書を置き、呼吸を整えて精神を統一してから目を閉じ、息を止めて、辞書をうやうやしく開いて静かに開いた紙面の一点に指を置きます。
これは白手袋で行うのは言うまでもありません。
そこでくわっと目を見開いて、指さした場所に立項された見出し語の解説を朗々と読み上げ、来し方を振り返り、新年のテーマを心に刻みつけるのです。
今年の吉凶を占うという大切な儀式でございますからね。
辞書読みはこの瞬間に1年間を見通すことができる能力を持っているわけです。
ゆめゆめ疑うことなかれ。
だいげんかい
そろそろ厳か語彙が出てこなくて苦しくなってきたので、普通に話すことにします。
今回開いてみたのはだいげんかいという辞書です。
だいげんかいのかいは辞書名的に考えると海になりそうな気がしますが、世界の界です。
げんは限りないの限るという字ですね。
はい。いわゆるオタク用語辞典です。
まさに限界オタクが編んだ限界辞書、大限界というわけです。
オタク界隈が生み出す豊富な語彙を解説してある、大変有用かつ立派な辞書なのですね。
僕は小学生の頃に百科事典をこよなく愛しておりまして、20数巻の百科事典を隅々まで読んでおりました。
なので、今でも辞書は読み物であると思っています。
最初から1ページずつ読破していくというスタイルではなくて、全くの自称辞書読み、エセ辞書読みではありますが、辞書を一度開いたら最低1時間は読んでいることがあるという辞書好きではあります。
この大限界の優れたところは、引くよりも最初から読んでいく方が面白いというところで、結構飽きずに読んでいくことができるのです。
僕の場合は用例ではまることが多いです。
見出し語「助かる」
例えば、助かるという見出し語があります。
辞書的意味は「危険な状況を免れる」。
オタク的意味は、「推しから供給をいただいたことに対して返す感謝の言葉」。
用例が、「くしゃみ助かる(=くしゃみをしているかわいい様子を供給していただきありがとうございます)」となっています。
これを読めば今からすぐに使うことができますね。
オタク修行にぴったりでしょう。
見出し語「オタク」
ちなみにオタクじゃない方々は、まずは見出し語
意味は、「推しのために自身が持つありとあらゆるものを投げ打つことができる者。推しの話題になると突然早口クソデカボイスになることでも知られる」で、用例は「オタクはキモいとか前時代的過ぎて笑う」です。
苦難の歴史がしのばれる項目ですね。
これはまさに現代の片隅を生きるために必須のオタク知識の集大成です。
一家に一冊、いや読む用・眺める用・保存用の3冊は必須ですね。
今年の辞書開きが大限界ということは、オタク道に精進する年ということですね。
ちなみに辞書開きで指差した項目は、「シナリオ100点、道徳0点」でした。
今年の配信はこの精神を目指したいと初日の出に向かって腕組をしながら強く誓ったのでした。
腕組といえば「後方腕組み彼氏面」も渋いですよね。
今回は、新年恒例「辞書開きの儀」を「大限界」で執り行うという話でした。
今日はここまで。
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今後配信の中で参考にしていきたいと思います。
おわりに
読書と編集では IT を特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
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この配信の書き起こしをnoteで連載しています。
今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。
ではまた。
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