続、同じように見えて実は違う公立学校間の格差~進路指導編
昨年このタイトルで投稿した記事が驚くほど長くたくさんの方に読んでいただいている。我が家のように地元中学に入学してから聞いてないよ!という出来事が続出したり、中学受験か高校受験かと迷ったり…と様々な背景があってこちらにたどり着いたのだろうか。
そういや、先日Twitterで「姉は地元公立中に進学したが高校受験が大変過ぎて下の子は中学受験した」という投稿を見つけてしまった。我が家と同じ環境やっぱりいるんだ…。
今回はこの続編である。
凝りもせず繰り返し書くと、長女の公立中は基本学力向上や進学に力を入れておらず指導要領ギリギリ最低ラインで終わらせる、部活大好き教師が多く、受験の為の勉強は家庭と塾任せな学校である。その証拠?に進路指導にあてがわれた先生が驚くほど世間知らずで進路指導の実績もないうえに何よりクラス担任をもっていないので生徒1人1人にじっくり向き合った経験がない。進路希望のレポートを書かせるのになぜか文字の綺麗さや誤字脱字のほうにこだわって書き直しを命じたりするらしい。いかに学校が真剣に進路指導に力を入れていないかを晒している。
良いのか悪いのか、中学校の近くに偏差値30前半の毎年倍率が1を切る公立高校がある。本人が行きたい学校が特にないとか様々な理由で情報収集出来ない家庭、本人も保護者も進学先を探す気がない家庭というのも一定数いて、そういう子は軒並みそちらへ直行というのが長女の学校の定番のようである。そして大概途中で退学している。中卒の率を下げたい中学となんとか生徒数を確保したい高校と思惑が一致しているらしい。私とママ友では影で「A高校(その高校)付属B中学(長女の中学校)」と呼んでいる。
自宅から徒歩圏の学校が超お嬢様私立学校とか、うちの場合姉妹なので男子校とか、偏差値70超えの超難関校というのもそれはそれで困るけれど。確かに親戚宅の向かいの小高い丘の上にはセレブオブセレブ&難関校があり遊びに行くとおしゃれな赤い屋根が見えた。
個人面談になると毎回担任先生にペコペコ頭を下げてばかりのうちと違い、本人もお母さんも真面目なお友達が同じ学校にいる。そちらのお宅と我が家の共通点は親が夫婦どちらもこのあたりの出身ではないので高校受験の学校情報がわからない。そこでそのお母さんは個人面談の時に昨年度の主な進学先を先生に聞いたところ、『よく知らないんですよね。個人情報ですし』と明らかにはぐらかされたそうだ。
個人の名前いらないっていってるのになんで個人情報なんだ。
ところが、である。
先日次女の小学校のPTAのお仕事がありPTA会議室に行ったところ、会議室に区内他校から送られた広報誌がいくつかあって、とある近隣の公立中学校のを読んでいて笑ってしまった。
1面使って、その年に卒業した全生徒の進学先と進路指導の先生のコメントが載っている。
もちろん名前もないし掲載されてる高校に何人いったかというのもない。でもこれがあればおおよその通学範囲がわかるし、何より我が家のある地域は私立は軒並み中高一貫なので一般家庭でも中学受験する気にさせるほど私立校の選択肢が少ないので、そうかこういう学校があるんだとかここまでなら通えるんだというのもわかる。
そう、これがほしかったのよ!
と前述のお母さんも言っていた。
長女の学校は個人情報とかもっともらしい理由を作っておいて単に情報を出したくないだけなんだろう。なにしろ、保護者は部活のサポート要員くらいにしか考えていない学校だから。
中学受験というのは、当然ながら学校のサポートがあるわけではないので、受験を意識すると塾弁作りだけではなく情報収集、進学フェアや学校見学の予約等保護者は忙しくなる。中学受験塾の費用がアホみたいに高いのも受験情報料や受験校の選択などのコンサルティング費用だと思っている。
でも、高校受験というのはある程度学校がサポートするものではないのか?だからこそ、試験勝負の中学受験とは違い内申という学校の先生頼みのシステムもあるのだろう。
きちんと進路指導してくれる先生のいる中学校、かたやレポートの文章の出来にこだわる先生しかいない中学校・・・。