高校受験への道 ~中学校の授業から突然高校の部活への夢編
長女が突然百人一首に目覚めた
生まれてこの方、負けて悔しいという言葉を一度も発したことも、何かで一番になることも縁がなかった子が突然百人一首大会でクラス一位になった。
中2はこの時期に国語で百人一首をやるらしく、クラス内やクラス対抗で百人一首大会をやるらしい。
小学校時代を含め、どんなゲームにおいても目立つことは一切やりたがらないし、何より競争心と負けず嫌いはお腹に忘れて生まれた子である。当然百人一首も周りの足を引っ張らない程度に適当にやるんだろう、と思っていたのだが。
何より、公立中学校の中でも底辺校に分類される学校である。百人一首どころか古文何言ってんだかよくわかんねえしもとより勉強めんどくせぇな子が多い学校である。部活といえば学校は大会があって何とか底辺校の汚名返上できそうな運動系か吹奏楽部しか力を入れない学校である。囲碁やらプログラミングはもちろん、ちはやふるという漫画や映画で地味な競技と言われた競技かるたが表舞台に立つようなことがあってもどこ吹く風、当然ながらかるた部なんて存在しない。なので生徒もそれほど興味ない、当然ながら上の句を詠んで下の句だけの札が取れる子なんてほとんどいない。
長女も今まではそちらのタイプだった。一昨年のコロナ休校中に暇すぎて家族で百人一首をしたときは競技かるた部出身の父ちゃんを除いた3人は下の句まで詠み手が読まないと探せず、典型的おっとりタイプの長女は目の前の札に気づかず次女に取られることもあった。
その長女が。
勉強嫌いの長女が。
風呂場で、国語の教科書開いてる‥‥
たぶん、中学3年間おそらく高校含めても1度か2度ある珍事じゃなかろうか。
びっくりしたのは、百人一首大会では
1回目大会で1位タイ→2回目大会で単独1位
になった上に、
直後の期末試験では、試験の結果が戻ってきたときに中学入学して初めて「この点数が悔しい」
という言葉が出たことだ。
め、目覚めた?
ちょっとは成長したのだろうか。。
かるた部のある高校に行きたい。
本人にとってどこの学校が良いのかよくわからず、模試のたびに親の(主に私の)話や名前を知っているというだけで記入していた高校が、突然現実味を帯びて考えるようになった。
今どきであっという間に通学圏の学校でかるた部のある学校をネット検索、リストアップして現偏差値的に見込みのありそうな学校を割り出してきた。のんびり娘にあるまじき行動力である。
どこに興味のタネが落っこっているかわからないもんですね。
好きってすごいね。
今思えば、私立中学校には中学校でもかるた部がある学校もある。
公立中学校の中でも頭脳系部活動が一切ない学校に何故入れちゃったのか。
そういう学校に行っていれば…、と親心でつい思ってしまう。
といっても、果たして小学生の時に目覚めたかどうかは怪しい。
今が長女のタイミングだったのかもしれない。