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イソップの思うツボ ネタバレ無し感想 〜ウサギとカメとイヌ?〜
好きなところ
・3人の主人公のそれぞれの日々の当たり前を丁寧に描写している
・物語導入〜前半部分の普通の日常
・日常系のドラマの中に少しずつ違和感を盛り込んでいく序盤の演出(母娘の食事のシーンがいつも明るいとか)
・シナリオ全体の仕掛け(まったく想像していなかったので嬉しい驚きだった)
・渡辺真起子さん(主人公の母親役)の演技
・カメかわいい
イマイチだったところ
・100分ほどの映画の割に中だ
ゴーストランドの惨劇 感想 〜テクニカルなトラウマホラー〜
好きなところ
・俳優陣の演技、特に子供時代
・舞台となる家屋のテクスチャー
・ゴア・スプラッター的表現に頼らずに不快で嫌悪感に満ちたシナリオを作り上げている(この手の映画としては出血シーンは極端に少ない)
・展開の緩急のつけかたが見事
・殺人鬼側に説明がないところ(意味がわからないのは本当に怖い)
・中盤でのネタばらしがすっと納得できる前半の作り
・いい意味で嘘をついているライティング
・ウェアラ
サマーオブ'84 感想 〜閉じた世界で少年は成長できたのか〜
好きなところ
・ボンクラ少年たちのひと夏の冒険というわくわく感
・少年時代の絆の強さと脆さを描いている点
・人の良さそうな隣人が実は連続殺人鬼なのでは?というアイデア
・80年代ホラー映画へのリスペクトに満ちたスコア
・となりのイケてるお姉さんとのちょっとした恋愛要素
・ストーリー前半部分に溢れている、青春時代ならではの無敵感と根拠のない『オレ=正しい』という空気(見ていて歯がゆくなるくらいw)
ドラゴンクエスト・ユアストーリー 感想 〜創作物は現実世界を生き抜く力になる〜
好きなところ
・ドラゴンクエストVを下敷きにしたシナリオで展開する、ボクたち(きみたちの)のストーリー
・ドラクエの世界が最新の3DCGで再現されているワクワク感
・沢山の定番モンスター登場&アクションの格好良さ
・愛、友情、勇気、夏休みにお子さんとお父さんが見るのにぴったりの要素満載
・王道的な数々の展開(ピンチに助けに来る仲間、勇者の覚醒、などなど。特に天空の剣が鞘から抜かれるシーンはグッとき
DEADPOOL2:最高のファミリームービー
※具体的なネタバレはないかと思いますがこれから映画を観る方はご自身の責任においてご覧ください。
映画冒頭でデップーさんが『これはファミリームービーだ。』とのたまう。
見ている側からすれば、悪人どもの手足や首がポンポンと舞い、血しぶきが飛び交う映像を見せられながらそんなことを言われても『いつものデップーさん流のジョークなんだな。』と受け止めざるを得ない。
今回もデップーさんはいつも通りだ
ピーターラビット:チンピラとサイコのガチンコバトル
※英語版を視聴したためシナリオの詳細を理解しきれていない可能性あり。
また、詳細なシナリオ展開には触れないがネタバレを気にする方はすぐ映画館に行くことをお勧めする。 (と書いているが後々読み直したら結構シナリオに触れていた。)
非常に独断的な感想なのでまじめな方は読まないほうがよいかもしれない。
もとヤンキーが更生してまじめに働くパパさんとかになっていると、各メディアで美談として語られることがよ
CARGO(リメイク長尺版):優しさと哀しみの物語
数年前にYouTubeで無料公開されて話題になったCARGOという短編映画がある。
ゾンビパンデミック後の世界で赤子を守ろうとする父親の姿を描いた、わずか7分ほどの作品。
今回、私が観たのはこのオリジナルを長編映画としてリメイクしたものだが、オリジナルをまだ観ていないという方がいればぜひ観ていただきたい。
CARGOオリジナル版→ https://youtu.be/gryenlQKTbE
※
ランペイジ:ロック様を巨大化させれば全て解決なのだ
製作陣の『細かいことはいいから巨獣と巨獣が闘って街が派手に壊れる映画作りてー!』って想いが詰まってた。
そのかわり序盤のストーリーや説明臭いセリフの数々は陳腐というかマイナス点。
まあ、そういうのを楽しむ映画ではないしデカイもの同士が乱闘するってところにシナリオ後付けしたんだろうからそれはいいんです。(原作はビデオゲームなんだってね。)
でも後半の巨獣大乱闘は最高。
デカイゴリラとデカイオオカミ
いぬやしき:孤独な二人の見た世界、目指した世界(途中からネタバレあり)
邦画もついにここまでのCG表現ができるようになった!最高じゃないか。
それが見終わった直後の感想である。
CG満載のSFアクションがついに日本でも作られるようになったんだ。
そして同時にこの映画の根底にある普遍的なテーマにも気づかされたのだ。
わたしはいぬやしきという作品をつい最近まで全く知らなかった。
GANTZなどでおなじみの奥浩哉氏によるSF漫画が原作となってアニメ化、そして今回実写映画化
ゾンビーワールドへようこそ:のび太君が男になる瞬間
『ゾンビーワールドへようこそ』という映画がある。
ショーンオブザデッド以降に続いたコメディタッチのゾンビ映画の中でもピカイチの作品だと私は思っている。
タイトルもジャケットもやる気が感じられないが、実は中身は完ぺきといっていいほどの青春映画なのだ。
映画の直接的なネタバレに触れる気はないのだがいっさいの前情報なしに映画を楽しみたい人は読まないことをおすすめする。
だが、ここでは細かい描写よりも映
レディプレイヤーワン:東映特撮とサンライズアニメとガンプラで子供時代を過ごした中年が感じたこと(ネタバレ有り)
スピルバーグ監督のレディプレイヤーワンを公開日に観に行った。
正直言って泣くかと思った。
今までの自分の人生が全て肯定された気がしたからだ。
子供の頃、私は家のなかで独りで遊ぶのが大好きだった。
特に虐められていたとかいうこともないのだけど独りで部屋で何かをしているのが好きだった。
さほど多くないながらも友達もいたのだけど独りが好きだった。
テレビで変身ヒーローやヒーロー戦隊が大型ロボットに