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そもそも。なんのために。という目的が大事【後編】〜タロットで読み解くこころの世界〜
こんにちは。あゆみです。
タロットとこころの世界を語るにあたり、準備体操のように「目的や動機の共有」をすることが大切だと思っていて、そもそも。なんのために。このカテゴリで発信するのかを「前編」と「後編」に分けてお話しています。
「そもそも。」の内容を見てからのほうが「ふむふむ。」につながりやすいと思っていますので、消化吸収を促進するためにも、まずは前編からご覧いただくことをオススメします😊
▼そもそも編はこちら。
▼まだのかたは、こちらもどうぞ。
自己紹介・はじめにお伝えしたいこと
タロットで読み解くこころの世界「コンセプト」
【そもそも編のダイジェスト】
タロット占いが大好きな人、大嫌いな人、どちらでもない人の傾向をお伝えすることで「物事や、自分を含めた対象者」への思い込みを和らげることを目的に、そもそも論を展開してまいりました。
きっと、どんな人にも根底には「自分を保護してあげたい愛情」や「自己実現して幸せを感じたい欲求」があって、そのためにタロットさんが活躍するという趣旨のお話をしましたね。
また、私が思うタロットさんの強みは「ふわっとした感性をキリっとした理性で、まろやかに中和して言語化する」という非常にバランスの取れたもので、豊かな人間性を育むためのヒントがたくさん詰まっているから、ぜひ、「食べ過ぎたり食わず嫌いせず、どんな人でも」これから執筆するシリーズを楽しんでほしいなと思っています。以上が、前編の振り返りでした。
それでは、いよいよ今回の内容に移ります。
「なんのために。」編では、「どんなふうにしたら、建設的にタロットさんのちからを借りて、日常生活に活かせるの?」という、具体的なところをお話したいと思います。
これからお伝えすることは、一見、「タロットを提供する側からの視点」が多いように感じるかもしれませんが、情報を受け取る側のかたにとっても大切な観点がふんだんに盛り込まれています。当記事に限らず、今後アップするシリーズを読まれる際の「楽しみかたのトリセツ」として、活用いただける内容を意識しています。
※「やっぱり、タロットは興味ないんだよなぁ・・・」というかたも、前回に引き続き「建設的なコミュニケーション」について参考になる部分があるかもしれませんので、ピンと来られたかたは続きもご覧になってくださいね。
本題に入る前にお伝えしたいこと
はじめに、大切なお話をさせてください。
世の中には様々なタロットリーダーさんや占い師さんがいらっしゃいますので、これから私がお伝えすることは、あくまでも「私個人」の思想や考えに過ぎません。しかも、私は自分のことを「占い師」だとは思っていません。
お悩み相談をお受けする心理カウンセラーの経験を活かしてタロットセッションを行っていく身ではありますが、今のところ肩書きを限定していません。総称して「表現者=アーティストもしくはクリエイター」と呼ばせてもらうこともあります。そのため、お話のなかには、占いの道を極めていらっしゃるかたにとって「むむっ?」と思われるような内容が含まれているかもしれませんが、何卒、穏便にお受け取りいただけると幸いです。
あくまでも、私は「ひとりでも多くの人が安心して暮らすための『やさしい世界をつくる』」という、ミッションを大切にしています。そのための手段は多いほうがいいと考えていますから、できることはしたいと思っています。
これらを踏まえて続きをご覧くださいね。
前置きが長くなりましたが、本題に入ります。
結果を当てに行くのではなく、しっくりくる感覚をつくり出す
私自身、タロット占いをしてもらう側として継続的にセッションを受けたり、YouTubeでたくさん動画を観て感じたことなのですが・・・正直、当たるとか当たらないというのは、そこまで重要ではないと思っています。
誤解を恐れずに申し上げると、当たる当たらないの概念が「当てはまらない」と捉えています。「当たるって、なんだろう?」という感覚です。もちろん「しっくりくる感覚・こない感覚」はありますが、これが「当たる・当たらない」ということなのかな?と思っています。
しっくりくる感覚=当たっている感覚
また、自身でタロットカードを引くようになってからは、「不思議だな・・・」と感心することが多々ありました。カードが現れる仕組みについて、理論的には理解したつもりなのですが、具体的なことは未だ謎に包まれています。
でも、不思議なことに「同じ人、似たようなテーマ」でタロットさんに尋ねてみると、同じカードが出るのですね。これって本当にすごいなと思います。(シャッフル中に、ぴょーんとカードが飛び出してチラッと見えたカードを戻し、再びシャッフルして展開するとまったく同じものが出ることもありました)
こういった体験をして、とっても不思議なのですが、感覚的には「カードさんが、今、必要なものを見せてくれている」と思っています。だからこそ、自ら当てに行こうとするのはしっくりこないというわけです。
さらに、たとえリーディング結果が客観的に「当たっていた」としても、本人の心の状態によっては「当たってない!」と言いたくなる時があるものです。人様から図星をつかれて、「ぐぬぬ・・・認めんぞ」となる、あの感じですね。
つまり、これはカウンセリングの考え方なのですが、相手が受け取れるタイミングで、受け取りやすいように伝えることが欠かせないのです。ここを丁寧に扱うことが、なによりも大切だと思っています。だって、無理やりに結果を押し付けてイヤな思いをさせることは、本来の目的ではないはずですから。
良い結果、そうではない結果に関わらず、なるべく納得感のある落とし所を見つけたいのです。
消化不良を起こさずに、たとえ少量でもしっかり噛んで食べていただくために・・・という部分に重心を置いているのですが、そのためには柔軟な姿勢をもち、あらゆる観点でカードを解釈しながら、今、目の前の人にとって「本当に」必要なメッセージをお伝えすることが大切ではないかと思うのです。
要するに、「結果を当てに行かない」の真意は、決してカードの結果をスルーするという意味ではなく、「タロットさんが自然と見せてくれた結果をもとに、なるべくやさしく解釈して、受け取ってもらえるように工夫しつつメッセージをお伝えする」ということなのです。すると、しっくりくる感覚=当たる感覚をつくり出すことになるのではないでしょうか。
これってまさに、タロットさんとの「愛の共同作業」だなと思っています。
「腹落ちするまで付き合います」という姿勢が現実を変える
ひとまず、ここまでの要点を整理します。
タロットリーディングを提供する側の人は「カードの解釈をそのまま伝えるのではなく、カードが見せてくれる結果をふまえて、目の前の人に合わせた状態に整え、益になるように伝える」ことが大切だと思います。
しっくりくる感覚=腹落ちする感覚が、人生に変化をもたらすための「行動」につながり、目の前の現実を動かしていくのです。あくまでもその「サポートを行うのみ」という意識が、実りあるセッションをすることにもつながるでしょう。
また、これらを踏まえて、セッションを受ける側の人が、より有意義にタロットカードのメッセージを受け取るためにできることがあります。
前回の「そもそも編」でもお伝えしたのですが、そもそも、幸せの感覚を味わいたいからこそタロットさんにたどり着いたはずなのです。その事実を再確認し、自分の味覚センサーを研ぎ澄ませて、情報の取捨選択を行うことがポイントになります。
要点は、以下のとおりです。
クライアント側の人は「言われたこと、見たものをそのまま鵜呑みにしないこと」に気を配ることが大切です。これはタロットリーダーさんを疑うという話ではなく、「ホンモノの情報=自分の真実」を見極めるイメージで、つまり「しっくりくる感覚・こない感覚」に敏感になるということです。
周りの声やアドバイスを「参考」にして、物事や情報を主体的に「自分のものにする」ためには、自らの味覚センサーと言う名の「しっくりくる感覚」を磨くこと、つまり自己理解の過程を歩むことが近道だと思っています。
※「自己理解ってどうやるの?」と思われたかたは、様々な方法がありますが、まさにタロットリーディングもちからになってくれるはずです。今後の「解釈シリーズ」にて自己理解・他者理解の一助となれるような記事を執筆予定ですから、ぜひご覧になってください。また、タロット以外の記事にもヒントが散りばめられているので、お時間の許すかぎり覗いてみてくださいね。
【まとめ】
時に、ハッキリとシビアに示されるメッセージをしっかりと噛み砕いて、丁寧に表現すること。そして、心の機微をともに味わうこと。やさしく実りある時間をつくろうとすること。これが、タロットリーディングにおける私のミッションです。
サクサクと自分や相手の気持ちを知れたり、ある意味での「正解」を教えてもらえるのは、まさに、諸刃の剣。タロットさんと仲良くなり、建設的に「愛あるメッセージを読み解く共同作業」を行うには、ここを知っておく必要があると思っています。
あなたや私が、安心して生きていけるように。無理なく自然なかたちで、幸せの感覚を味わえるように。リーディング結果に一喜一憂しながらも、「自分の心が何を言っているのか?」を探るために、タロットさんのちからを借りましょう。
「そもそも。なんのために。」という目的が、皆様に伝わっているとうれしく思います。これらを踏まえて、タロットの解釈シリーズ編もお楽しみくださいね。
前編と後編に分けて、お話したいことがたくさんありましたが、お付き合いいただきありがとうございました😊
最後までお読みくださったあなた様へ「プチメッセージ」
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しがらみを解いて 軽やかに
可能性の一歩を踏み出そう
日々のちいさな変化に目を向けて
希望をにぎりしめ 歩み続けよう
美しく開いた 大きな羽が
憧れていた世界へ
あなたを連れていってくれるから