おぎゃーと生まれてから愛を育むまで【大アルカナ0番から3番までの振り返り】〜タロットで読み解くこころの世界〜
こんにちは。あゆみです。
現在、タロットの解釈シリーズを続々とアップしているのですが、ここで少し箸休め。先は長いので、飽きがこないように別のお話も挟みながらボチボチいこうと思っています。振り返りもかねて、ここまでの内容を簡単におさらいしますね。
ところで、毎度ながら「タロット・・・興味ありませぬ・・・」というかたも、繊細な人間の心模様ついてお話していますので、自分事としてお楽しみいただける内容が含まれているかもしれません。よければ続きもご覧になってくださいね。
▲まだのかたは、こちらからどうぞ。
タロットのつぶやきこばなし
コンセプト紹介でもチラッとふれましたが、まずは大前提のお話です。
ここまでは
0番:愚者
1番:魔術師
2番:女教皇
3番:女帝
の、解釈をしてきました。
それぞれの記事のなかでもお伝えしているのですが、私は今回のシリーズで、カードの意味や象徴を「人」に例えています。個性や特技、苦手なことを踏まえて、まるで心理テストのように「そのかたに合わせたアドバイス」を行うことで、読んでくださったかたの自己理解・他者理解につなげていただくことが目的です。
「やさしい人間観察辞典」のように気軽に手に取りつつ、建設的なコミュニケーションのヒントを探っていただきたいと思ってのことなのですが、「人」に例えたのは他にも理由がありました。
【成長過程をたどる絵画辞書としてのタロット】
タロットカードの大アルカナは「ひとりの人間の成長の軌跡」を表していると言われています。生まれたての赤ちゃんが大人になるまでの道のりでは、あらゆる葛藤や心理的な危機を抱きながら、自分の世界を確立したり、他者との共生をはかったりしますよね。
ライフステージごとにあらわれる「乗り越える壁」と同時に、それがあるからこそ得られる「満足感・充足感」を一つひとつ味わいながら、着実に旅を続けることで、こころが豊かに育まれていくのです。
まさに、タロットの大アルカナは、こういった過程を「絵」という見えるかたちにして、分かりやすく私たちに伝えてくれる「叡智あふれる人生の辞書」なのです。現実的でありながら、とってもロマンがありますよね。
【どんな要素もあると教えてくれるタロット】
ところで、赤ちゃんから大人という表現をしましたが、もちろん大人のかたでもピュアな子ども心を持っているものですし、年齢問わず大人びているかたはいますよね。
また、カードの絵柄のなかには「男性」や「女性」が描かれているものがあるのですが、これは「リーダーシップが得意な男性性」や「受容力あふれる女性性」というふうに、必ずしも生物学的な性別というわけではなく、精神面での象徴を指すこともあるのです。
すべての人は、すでに「まるっと完成形」という前提のもと、今、色濃く反映されている特徴が各々の「個性」になっているという考えがあるのです。
おぎゃーと生まれてから愛を育むまで
ここまでは大前提を語ってきたのですが、さっそく、大アルカナで表されているライフステージごとの課題と、その移り変わりの過程を探ってみたいと思います。
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0番:愚者
赤ちゃんはオギャーと生まれてから、無邪気に泣いたり笑ったりして、すなおにあるがまま生きていますよね。foolさん(愚者)もそんなイメージがあります。ハイハイして、つかまり立ちして、好奇心のままあらゆる体験を求めます。
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1番:魔術師
自意識が芽生えた子どもは、無邪気に振る舞いながらも繊細な心を抱えるようになります。あらゆるチャレンジをした結果、成功体験を積み上げたり、反対に失敗しながら学んでいきます。自信と恐れはここから生まれているのですね。
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2番:女教皇
自信と恐れを経験し、成功と失敗を学ぶと、次は規範となるものを求めるようになります。「人は、どうあるべきなのだろう」自身と他者の枠組みを知ることによって、アイデンティティを確立しようとするのです。この時、意識の矢印は自分に向いています。
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3番:女帝
自分自身や物事の本質を探り、頭でたくさん考えて自分なりの答えを出した後は、外側へと「生み出す」過程に入ります。他者と喜びや悲しみを共有したり、時にもどかしい想いをするからこそ、体感としての愛を学ぶのでしょう。
【まとめ】
本当、タロットの世界って奥深いなぁと思います・・・。今回のシリーズでは「やさしい人間観察辞典」として、あくまでもヒトの個性に注目してカードを解釈しているのですが、他にも「描かれているモチーフや色彩」など、あらゆる視点での読み解きが可能なのです。語り出したら止まる気がしません(笑)
しばらく休憩を挟んだのち、「4番:皇帝」から再び解釈シリーズをアップしていきますね。引き続き、楽しんでもらえるとうれしいです😊