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秋(空き)時間さんの世界文学案内 第三十六回:蝿の王 ウィリアム・ジェラルド・ゴールディング作

 猿の惑星みたいな話です。人類の未来を託された主人公がたどり着いた星はハエが支配する世界でした。主人公は人類の未来のためにハエと対決し、とうとう蝿の王をやっつけます。

 この物語のクライマックスで主人公は渾身の一撃を蝿の王に叩き込みますが、その猛烈な一撃で蝿の王は爆発してしまいます。その蝿の王に向かって主人公が一言こう言い放ちます。「へっきたねえ花火だせ!」

 そして感動のラストです。主人公はハエから解放された惑星に恋人を呼びます。そして宇宙ステーションで主人公と恋人はキスしますが、そのあとで恋人は主人公にこう言いました。

「もう、ハエたたきは必要ないわね!」


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