ため息支え憂鬱重ならないさよなら
ため息を別の言い方をするなら、それは「そこに寄りかかろうとする息」、それか「支えにする息」だろう。もっと言えば「息の杖」。なぜなら「ため息を吐く」「息を吐く」という言葉を考えてみよう。この「吐く」を「はく」と読むのか「つく」と読むのか。「つく」だと思う。まるで杖をつくようにして、支えとして吐き出されるのがため息だ。
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実際のところ、ため息をするとき、なにかに寄りかかっているような身体感覚があると思う。もっとも、それに寄りかかったせいで、余計に暗い気持ちになってしまうのも