【エッセイ】比喩に潜んだ「弱さ」
比喩とかたとえとか、とにかくそういったものには、必ずどこかに「弱さ」がある
どこかと問うてみてもはっきりとはしないが、
そうやって結びつけられたふたつのもののあいだとか、
そうやって結びつける理由になった類似だとかあるいは経緯だとか、
そうやってそれらを結びつけようとした心だとか、とにかくどこかに、「弱さ」が潜んでいる
たとえ話は、ある意味その弱さを隠すことであり、そうやって隠すことによって、その弱さをつくりだすことだ
≒
たとえ話を聞かされたときに、それが上手ければ上手