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眠る街の詩

毎日何かを書いて残そうと決めて、今日はいつもより周りの世界をよく見ている気がした。
ついつい考えごとに耽りながら周りを見ずに歩いてしまう私が、もっと世界をよく見て愛していくために、これはとても有効かもしれないと思えた。
100%の厳しさ冷たさむき出しで大嫌いにさせてくれれば良いのに、今日も東京はほんの一欠片のやさしさを渡す。
私がこの街を嫌いになれるまで、あと千年。


東京の空が見えないのは、狭いから、ではなく、高いからである、らしい。
空の丸天井を目指せば世界の秘密を暴けると、遥か彼方の雲の上へと飛び立ったペリカンたちは、いつも必ずこの海へと帰る。どこへも行けない、広い広い、鳥籠のような電気の海へ。
人が独りで生きていけるように、東京という街を作りました。
ひとりとひとりはふたりにはならず、ただ隣り合わせで歩いていくことを決めました。
8割のため息と2割のやさしさ、届かない憧れを空から糸でぶら下げながら、永遠の眠りについた街は今日も夢を見ている。


-永遠に眠る街-


忘れることが怖いから、私は写真に残す。

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