張り裂けそうな胸の痛みを
分かってほしいと嘆くのは
あまりにも簡単だった
静寂を崩す波音は
時に強く
時に優しく
断続的に
浜辺に押し寄せる
濁りを知らない透き通るそれが
詩的な言葉は
音と色と自然と情で成り立つ
君は詩そのものだった
藍色に近い青い波が
声をかけてくれる
その日常に救われていた
有り難さに気付いた今
目を閉じて耳を傾ける
いつもの海が聴こえる
気持ちを綴った手紙を
空き瓶に入れてそっと流した
波紋の形は今日も変わらなかった
変化があるとすれば
以前より穏やかな音が鳴った
#詩 #ポエム #物語 #自由詩 #想い
#創作 #眠れない夜に