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次々と殖えていくゴーヤとつきあった夏のこと[日記と短歌]24,11,6


まだ夏の亡者と暮らす冷え冷えと他人行儀なゴーヤを割りて/夏野ネコ

 
ちかごろは本格的に涼しくなって世間も秋の装いですが、いまだ来たるべき寒さに対する心の準備ができていないので夏の思い出話をします。

この夏、ゴーヤが次々とやってきました。
むろん彼らに足があるわけではないので要するに貰いものです。

知人からある日貰った1本の小ぶりなゴーヤ。
「余ってるからあげる」、と。そうして少し苦笑いしながら
「たくさんあるんだよーもう」とも。
グリーンカーテンで植えていたのか、家族が家庭菜園などしていたのか、詳しいことはわかりませんがとりあえずビニール袋に入れて持ち帰ったのでした。

とはいうもののゴーヤ調理の経験が薄い私です。ネットで調べて、おいしそうな「ツナあえ」をひとまず作りました。
切ったゴーヤに軽く塩して揉んでから、ざっと塩を洗って油ごとツナを混ぜ、さらし玉葱と一緒にマヨあえにして完成です。これ、本当においしいな。
なのでお礼がてらにそのまま報告しました。「ゴーヤありがとう!すごくおいしかったよ!」

翌日ふたたびゴーヤがきました。今度は2本。
まぁ予想はしていた。でも野菜が割とお高い夏だったので助かったのも確かです。ぼちぼち日持ちのする常備野菜の物資供給は単純にありがたい。

前回は塩で揉んだので味が少し尖っていたから、今回は2分ほど湯に通してしんなりさせる「白ごはん.com方式」を採用して再度のツナあえ、それと胡麻あえ。各1本ずつ。
これもおいしくできたのでお礼がてらにそのまま報告しました。「ゴーヤおいしかった!ありがとう!」

もうすっかり夏も終わりでゴーヤ在庫も順調に減っていたのか、三度目は1本でした。最後の1本、やり残したことがあったので「胡麻あえver2」にしました。ポン酢をベースに少しだけお砂糖を多めに。とてもおいしかったです。

そんなわけでさすがに四回目はなかったけれど、一時期ゴーヤばかり食べていた2024年の夏は「ゴーヤの夏」として記憶されることになるでしょう。

それだけです。
それだけですが、なんかいい夏だったなと、秋のさなかに「ふふふ」と思う。
こんどは誰か茄子とか育てていないかな!

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