「優しいセカイにボクは要らない?」色鉛筆の不思議なおはなし。
「優しい世界にボクは要らない?」
「君まで嫌われちゃうよ」
「これでいいの。優しい世界にしたいから。皆がわからなくても私はわかってる。これが正解。」
黒「・・・君ってやつはなんて馬鹿なんだ。」
紫「ありがとう!馬鹿こそものの上手なれよ。(にやにこ」
黒「それを言うなら好きこそものの上手なれだろ?」
紫「ふふっ。そうともいうわね!」
紫「ねぇ、気晴らしにおしゃべりでもしない?」
紫「ねえ聞いて。この間、わたしの主(あるじ)が話していたのを聞いてしまったの。」
「何をだい?」
先生「この間のテストを返すぞ!」
女の子「私80点だった、、何点だった?」
隣の席の男の子「98点。。」
男の子の表情は曇っていた。
女の子「なんでそんな嬉しそうじゃないの?」
男の子「だって、僕が良い点を取れば、良い点を取れなかった人が悲しむだろ?他の子は良い点が取れてるのにってお母さんに怒られるかもしれない。皆が出来てないから僕は褒められるんだ。」
女の子はハッとした。
いつも皆に褒められているこの男の子は、小学生なのに白髪が増えていた。私が思いもしなかったことを考えていたのだ。
一瞬止まった時を戻すように女の子は話し始めた。
女の子「そうかもね。」
男の子「え?」
男の子は女の子の方を振り向く。
女の子「なら、感謝したほうがいい。
その人たちのおかげで自分が輝けていることを。
輝かしてくれていることを。
逆に抜かれたら、自分がそいつを輝かしてやってるんだって思えばいいよ。」
男の子は一瞬止まって、
「そうだね」と一言微笑みながら返した。
紫「そんなことがあったわ。」
黒「なんでそんな話をしたの?」
紫「何でかしら。。。わからないわ。」
・・・
紫「ねぇ、知ってる?
白い世界では白い鉛筆も、黄色の鉛筆も輝けないのよ。」
「あなたがいるから星は輝ける。」
あなたがいなければ、夜の静寂さを感じることも、自然の呼吸も聞くことも出来なくなるわ。そんなさみしいことないわ。
「自分を信じれなくなったら私を信じなさい。私を信じれなくなったら自分を信じなさい。」
「あなたの色、良い色よ。今度はあなたが私に色を授けて。」
ひとりになると紫はさみしげに呟いた。
紫は夢を見ていた。
(紫の夢の中で色んなシーンが断片に現れる)
女の子が話してる。「黒の服はもういらないの」「アイライナーも黒はダメ」「黒は好きじゃない」「え、黒の衣装か、、」
ふと女の子は暗い部屋で、とあるマイナーな絵本を読みながらこう呟いた。
「私、本当はどんな色でも似あう人になりたかったんだ。
避けてたのは私の方だったね。ごめんね。」
あくる日、おもむろに女の子はクローゼットを開けて颯爽と羽織った。
「自分自身が、そうじゃないとだめだよね。
黒もそして紫も喜んで着てあげよう。」
女の子「だって、紫みたいな人が報われない世界なんてクソでしょ?」
紫は涙を流しながら優しい表情で眠っていた。
おわり。
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