茶道お稽古日誌2022(令和5)年11月5日(炉開き)
プロフィール
今日のおけいこの様子
炉開き
風炉(ふろ)から炉(ろ)に変わる初めての日のこと。
炉は、床に切られた炉に窯を掛ける期間で、現代では11月頃~4月頃とされている。
風炉の時期(5月頃~10月頃)は畳で炉を塞いで風炉を据えている。炉の時期になると、畳を変えて炉を開く。
茶花(ちゃばな)
椿、沙羅(しゃら)の葉
※沙羅:夏椿
共通の茶道具
長板総荘 薄茶点前
今日の茶道具
基本は風炉のときの同じ。
建水の位置は、勝手付けから畳7目離れたところ&の風炉先屏風(ふろさきびょうぶ)に半分以上かかるように。
炉の自分のポジションを覚えること。
左足が炉縁の延長上からはみ出ない
炉縁の角から「茶碗+茶入れ」が入るくらい開けて斜めに座る
拝見に出すときの棗は、畳の縁から3目×3目の位置
長板総荘 濃茶点前
今日の茶道具
茶入れの袱紗でのお清めは、左回りに3回転(たぶん)
長板の濃茶点前は向き変えが多いことから、自分のポジションがずれがちなので注意。着物も崩れ注意。
今日のお稽古で覚えたこと
先生からのアドバイスや茶道にまつわる小話
アドバイス
袱紗の折り目が崩れなくてきれい。引き続きこの調子で。(濃茶点前の茶入れを清めているとき)
飾り火箸は、立杓(りゅうしゃく)の後ろで整えてから、建水の置いてあった場所を避けるように、S字型を描いて手元に持ってくる。
柄杓は、立杓(りゅうしゃく)の右横で整えてから、茶碗と茶入れの間を通らせて手元に持ってくる。
茶碗と茶入れの間はあまり狭くなりすぎないように。(柄杓を通らせるため)
飾り火箸の頭についている鳥の向きを揃えること。
お茶会では自分の流派のお手前をすればよい(様々な流派の人がいたとしても、別の流派のお作法を真似しなくてよい)。
茶道小話
沙羅(夏椿)は、平家物語で語られている「沙羅双樹の花の色」のこと。
「竜田(たつた)」は秋の季語になる。和歌『千早ふる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは』(在原業平)
古田織部(ふるたおりべ)と小堀遠州(こぼりえんしゅう)は、千利休の弟子。
古田織部は、歪みの強い沓形(くつがた)に胴(どう)に様々な模様焼きを創案。古田織部焼には、必ずどこかに緑色が入っている。
小堀遠州は近江(おうみ・滋賀県)の大名茶人。斬新なデザインによる『蜜庵席(みったんのせき)』などを創案。わびさびのなかに美しさを兼ね備えたもので、「綺麗さび」と評されている。『蜜庵席』は国宝。
今日のお稽古の感想
久しぶりのお稽古で、純粋に楽しかった……!!!
やはり私は、お茶の先生が好きだ。
茶道文化検定4級に合格したことを伝えたら、より熱を入れて茶道具にまつわる歴史や、茶花のいわれ、季語などを面白おかしく楽しいおしゃべりで教えてくださった。
平家物語の流れで、先生と歌ったのが個人的に今日一楽しかった。