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【詩】「夏の日のmonologue」

君の震える肩を抱くことができずに
君が涙を流すのにただうろたえた夏の日
君の別れ言葉に何も返せなくて
君が走っていくのをただ見つめてた夏の日

傷ついたのは僕じゃなくて君だった

あれから何年経ったのだろう
今も僕はこの街で溜息の数を増やしてる
生きていくことが怖いわけじゃない
ただ愛して生きることが怖くて

「どうしてあなたはそうなの?」
どんな時でも笑顔を見せる僕に君はそう言った
例えば君の不注意で僕が大事にしていたガラス瓶とその中身が
音を立てて割れてしまったときも
確かに僕は少しも怒れずに黙って破片をごみ箱に入れていた

傷つけたのは君じゃなくて僕だったのだろう

あれから何年経つのだろう
今も僕はこの街で溜息の詩を増やしてる
生きていくだろうってことは分かってる
ただ愛するということが今も分からなくて

これから何年経っても
僕はこの街で戸惑いながら過ごすのだろう
生きていけるだろうとは感じてる
ただ愛することにいつまでも自信がなくて

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