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再掲【詩】「こんな想いもある」

欲しいモノを数え上げればキリがない
とは言うものの結局はボキャブラリーの範囲内
知らないものを欲しがることはなかなかない

絶世の美女とお付き合いさせてあげるからなんて
想像力貧困な僕に希望を訊かれても
目が二つ鼻は一つ口も一つとしか答えようがない

また逢いたくなる人たちと楽しく過ごせるだけでいい
恋だとか愛だとか心つたない僕に押し付けないで
まだその名のついた階段をのぼる勇気はない

快楽に溺れたい日もあれば淋しさに沈みたい日もある
感情の波にもてあそばれてカナヅチな僕はただ漂う
息苦しくなっていくかもしれないけどそれもまた一興

確かどっかの首相が「人生いろいろ」で顰蹙かったよな
でも色んな人がいて色んな生き方があるのは確かだ
僕の中ですらまとまりがつかない様々な想いが渦巻く

行きたいトコを探して世界地図を見つめる
ひょっとしたら未来では宇宙地図に視線さまよわすかも
でもでも辿り着きたいトコはそんなに多くない

今僕がいるこの部屋の中からでも世界は拡がってる
窓の外では静かに雨が降り続けているけど
例えば名も知らぬ誰かにこの詩が届いていると思いたい

確かどっかの社長が「想定内」を声高に繰り返してたよな
でもある程度予想できていても予期せぬ出来事はやっぱり起こる
たまに買うジャンボくじの一等が当たる日がいつかは来るかもしれない

喜びに声弾ませる時もあれば悲しみに声震わせる時もある
感情はときに理性を叩きのめして僕の主導権を強く握る
選択肢を減らしていくかもしれないけどこれもまた人生

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