名角こま

なすみ こまです。 何か書きます。

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最近の記事

何のために学校に行くの?

ふたつの意味たぶん、日本のほとんど全ての人が、どうして学校に行かないといけないのか、と疑問に思ったことがあるだろう。 楽しくないことがいっぱいあるし、朝起きるのは面倒だし、毎日日曜日ならいいのに、と。 学校は、『出る杭は打たれる』を地で行くような側面があって、目立つ人を批判したり排除したりすることがある。工場で働かせやすい人間、命令に従い同じことを同じように繰り返せる人間を育てるため、とも言われているけれど、それは学校側、大人側の視点。 学ぶ側にとっての意義は大きくふたつ

    • 被災しなかった人のリテラシー

      令和6年1月1日、能登地方で大きな地震があった。 日本は地震の多い国であり、どの地域でも地震に遭う可能性がある。 地震以外にも豪雨や台風による災害は毎年起こっている。 しかしそれでも、長期の避難が必要になるような大規模な災害に遭う人は、日本全体の人口に比べれば多くはない。 災害に遭ったときに備えて避難グッズを準備したり、ハザードマップを確認して避難所を調べたりしよう、という呼びかけは度々なされ、例えば行政や学校で知らされる一方、被災しなかった人がどう行動すべきか、の呼びかけ

      • 昨日より1%でも前へ

        どんな人でも、より良く生きたいと思っている。 より良く、の中身は人によって千差万別だろうけれど、不幸せに生きたいと思う人はきっといない。 待っているだけではより良くはならない、と思っていた方が気が楽である。世の中には何もしていないのに突然訪れる幸運もあるのだろうけど、それを期待するより自分で努力して追いかけていった方が確実だし気楽である。期待している幸せがいつか来るはず、と思いながら過ごし、いつまで経っても来なかったら苦しい。 努力するのは大変、と感じている人は多い。 毎

        • はじめてのふるさと納税

          ふるさと納税がよくわからない人向けの記事この記事はこんな人向け。 ふるさと納税という言葉を聞いたことあるけど具体的によくわかってない人。 お得だと聞くからやってみたいけど、何をどう調べたらいいかわからない人。 ふるさと納税について、とりあえずふわっと知りたい人。 ひとまず大体どんな制度か知るための記事であり、何をどう調べたらいいか知るためのヒント的な記事なので、実際にふるさと納税を行う前には他の方が書かれた様々なサイトで調べること。 概要実質2,000円の通販制度

          建前はおいしくあれ

          2023年10月、岸田首相は4万円の減税を表明した。月額ではなく一回きりの4万円減税と、非課税世帯には7万円の支給。ここ最近税収が多かったのでわかりやすい形でお返しする、との言い方。しかし、世間の評判は芳しくないように見える。 こうした給付なり減税政策は、選挙の直前に行われると「バラマキ」としてしばしば批判の対象となる。 なぜ批判の対象になるのだろうか、と考えたとき、最初に浮かんだ理由は、建前の向こうに本音が透けて見えるから、というものだった。 ここでは、 建前:苦しい

          建前はおいしくあれ

          下手だとしても

          女子サッカーの試合の人気が無い、というネットニュースに対し、女子は男子に比べ技術が低くてつまらないから人気が無いのだ、という意見を見た。しかしこれは不正確である。 確かに高度な技術は人気の要因の一つではある。研鑽を積んだ華麗な技術を見たくて試合を見る人もいるだろう。 けれども、技術のみが人気の要因ではない、というのは高校野球を見ているとわかる。高校野球の技術はプロ野球の技術よりも低いが、甲子園の人気はプロ野球に勝るとも劣らない。プロ野球は見ないが高校野球は見る、という人も多

          下手だとしても

          ジャニーズ事務所は名称変更しなくてもいいのかもしれない

          2023年9月、ジャニー喜多川氏の性加害問題についてジャニーズ事務所が記者会見を開いた。 以降、記者会見を中心に世間が揺れている。 ジャニーズ事務所の名称を変更しないことについて、現時点での意見。 論点も不明瞭な点も多く見えている範囲での意見なので、いずれ変わるかもしれない。 名称変更しないなんてあり得ないと思っていたジャニーズ事務所の名称をそのまま使用していくと聞いたとき、変えないと駄目でしょうと思っていた。 張本人の名前であるし、その名を聞くだけで嫌な記憶が蘇る被害

          ジャニーズ事務所は名称変更しなくてもいいのかもしれない

          入場料を取る本屋

          本屋が減っている。 2023年までの20年でおよそ20,000店から11,000店にほぼ半減しているようである。 電子書籍やAmazonをはじめとしたネットショップに押されており、単に本を売る役割は奪われている。 しかし本屋は単に本を売る役割のみを担っているわけではない。 本屋の役割本屋の利点、本屋の担っている役割とは何か。 ひとつはもちろん、本を売る役割である。 そしてもうひとつ、本との、偶然の出会いを提供することである。 本屋では、様々な本を一度に眺められる。目的

          入場料を取る本屋

          村じまいを考えるとき

          日本の人口が減っている。 減少速度は加速しており、令和3年は約63万人、令和4年は約80万人の減少。80万人はだいたい佐賀県がまるまる消えるくらいの規模である。 国においては少子化対策をやらねば、と何十年も言い続けているけれど今だ成果は現れていない(あるいは現れていてやっと現状なのかもしれない)し、今以上に力を入れたとしてもすぐに結果は出ない。今後も、少なくとも当面の間は人口減少が続くことが確定している。 人口減少は特に地方で顕著なので、というより関東圏以外ではどこも人口

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          高齢者こそ都市部に

          定年したら、あるいはそれよりも前にサラリーマンを辞めてのんびり田舎暮らしを、と考える人は今も昔もきっといるだろう。特に近年は地方自治体が移住を促進していることもあって、様々な補助制度が用意されている場合があり、移住しやすい。 しかし田舎に住みたいと思う人でも、田舎に住むのは80歳くらいまでで、それ以降は都市部に住んだ方がよいと思う。 なぜなら歳を取るにつれ、健康上に不安が出てくるからである。 前提日本の田舎、と聞いて思い浮かべる風景は人それぞれ異なるだろうけれど、ここでは

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          絵師と画像生成AI

          2023年8月現在考えたこと。 技術の進歩や使われ方によって、今後意見が変わるかもしれない、という前提で。 2022年の夏頃から、絵が描けるAI(以下「画像生成AI」という)が登場し、話題となった。 それ以来2023年現在まで、画像生成AIは、特にデジタルで絵を描いている人(以下「絵師」という)から嫌われているように見える。 その理由は主にふたつだと思われる。 他の人の絵を無断で使用している点(入力の問題) お手軽にハイクオリティな画像を生成できる点(出力の問題) 入

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          AIは趣味を奪わない

          将来的に、AIが人の仕事を奪うと言われている。 これまでも、技術の進歩が人の仕事を奪ったことは多々あった。最近だとインターネットの発達を基にした各種動画配信サービスによってレンタルビデオ屋は絶滅に追い込まれようとしているし、Suicaの普及によって改札の切符を切る仕事はほとんどなくなってしまった。 ChatGPTや画像生成AIの流行を見ていると、今すぐでなくとも将来的には必ず、と思えてくる。 しかし、AIは趣味を奪わない。 趣味を楽しむ人は、その過程を楽しんでいるからである

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          「人種を考慮せよ」という人の偏見

          2023年6月29日、アメリカ最高裁が違憲と判断したのは、大学の入試専攻における人種考慮である。人種考慮とはこの場合、黒人やヒスパニック系の受験者に、人種を理由に加点する制度である。 人種を考慮する理由は多様性を求めるため、とされている。 しかしここには人種に対する偏見がある。 例えば両親の経済環境も同程度、住む場所も宗教も風習も学歴も成績も大体似たような黒人と白人がいたとする。 この場合、黒人を入学させた方が多様性は上がるだろうか? 確かに学生の見た目という点では多様性

          「人種を考慮せよ」という人の偏見

          「○○代のうちにしておくべきこと」系について

          本屋に行くと、20代のうちにしておくべきこと、のような「○○代」系自己啓発書(以下「○○代書籍」)が多数売られている。20代~40代のものが多い。しかも、常に次々と新しい本が出版されている。 これら○○代書籍について、読む際の注意点を書いたもの。いずれも特定の書籍に言及しているのではなく印象に依るものなので、可能性がある、くらいの見方を。 特徴具体的なことは書いていない 結婚しているか、子供がいるか、どのような仕事をしているかなどによって、すべきことは異なってくるはずであ

          「○○代のうちにしておくべきこと」系について

          挑戦しやすくする工夫

          何かを始めたり、あるいは終えたりする際、決断が必要なことがある。 初めてみたいけれど中々重い腰が上がらない、止めたいなぁと思いつつもだらだら継続してしまっている、など。 どうすれば抵抗なく始めたり止めたり出来るのかと考えたとき、出てきたポイントは「戻りやすさ」である。 いつでも戻れる安心感始めたり止めたりするときの心理的な障壁は、取り返しの付かないことになったらどうしようという懸念である。 逆に言えば、いつでも元に戻れる、と思えば気軽に挑戦できる。 この目線で世間を眺めてみ

          挑戦しやすくする工夫

          部屋探しは雨の日に

          引っ越して住む部屋は、雨の日に探すのが良いというお話。 (なお、個人的には雨の日の良さもあると思っているので、以下は半ば例え話である) 雨の日は傘を差す必要があるし濡れるし、薄暗くて、部屋探しは大変なのではないか。 確かにそのとおり。 晴れの日であれば明るく快適で、部屋もより素敵に見えるのになぜ雨の日に見に行く方が良いのか。 それは、引っ越したあとの日々が、晴れの日ばかりではないからである。 春の風が吹くうららかに晴れた日の午後は、どんなにボロい部屋だって、それなりに素敵

          部屋探しは雨の日に