昨日より1%でも前へ
どんな人でも、より良く生きたいと思っている。
より良く、の中身は人によって千差万別だろうけれど、不幸せに生きたいと思う人はきっといない。
待っているだけではより良くはならない、と思っていた方が気が楽である。世の中には何もしていないのに突然訪れる幸運もあるのだろうけど、それを期待するより自分で努力して追いかけていった方が確実だし気楽である。期待している幸せがいつか来るはず、と思いながら過ごし、いつまで経っても来なかったら苦しい。
努力するのは大変、と感じている人は多い。
毎日続けようと思っているのに続かず、明日からがんばろうと先延ばしにして結局やらなくなってしまう経験は、きっと多くの人にある。
大変、だけれども前に進もう。
昨日に比べ、1%だけでもでいいから。
1%でも、毎日続ければ積み重なる。
千里の道も一歩から。例えどんなに遅いペースでも続けていればたどり着く可能性がある。しかし、一歩も踏み出さなければ永遠にたどり着かない。
ここで言う1%とはどれくらいか。
目標が大きければ1%だって大きな分量となってしまう。一生を懸けて達成したい目標の1%は小さくないし、100日懸けて達成したい目標なら1日分に相当する。
ここで言う1%とは「今すぐにでも取りかかれる簡単なこと」である。逆説的に、今できることを1%ということにするのである。
目標に関係する何かを今すぐやったなら、それが1%である。
部屋に散らばった本をちょっとだけまとめるとか、要らないものを一個捨てるとか。取りたい資格について検索するとか、ストレッチするとか。
興が乗ったらもっとやればいいし、それを5%だと思ってもいい。大切なのは、1%くらいならできそう、と取りかかる面倒さを取り除く気持ちである。
小さいからと言って卑下しないこと。たどり着く可能性が0%と、1%以上である差はとても大きいのだから。
少しでも前進させた自分を褒めること。
今はまだ小さくても、「何もしなかった自分」との差はやがて大きなものになっていくから。
昨日より、1%でも前へ。
前へ。
名角こま