【酪農】カウタイムバジェットとは
皆さん、「カウタイムバジェット」という言葉をご存知でしょうか。
カウタイムバジェットは、搾乳牛をモニタリングする際に重要な考え方になってきます。
カウタイムバジェットとは、牛が1日に費やす行動の時間割の事をいいます。
カウタイムバジェット
採食:3-5h/日
横臥:12-14h/日
反芻:7-10h/日
飲食:0.5h/日
搾乳:2-3h/日
牛舎全体を見たときに、以下のような行動割合を示していれば問題ないとされています。
採 食 :20%
横 臥 :60%
その他(起立など):20%
カウタイムバジェットを見ていただいて分かる通り、人間が関わる時間次第で牛の行動が抑制される危険性があります。
例えば、
・搾乳
・授精
・除糞
・削蹄
などです。
これらの時間次第で、カウタイムバジェットにズレが生じ、結果的に乳量が減少する可能性があります。ですので、なるべく人間が関わる時間を減らすことが重要になります。
または、餌場や飲水、ベッドへのアクセスの見直しもカウタイムバジェットの安定化に有効でしょう。
皆さんもご存知の通り、牛の休息時間は非常に重要な指針となります。
17年間乳量の世界記録を保持していた牛は、1日の半分以上の14時間を休息に費やしていた、と言われています。
牛舎のチェック時、改めてカウタイムバジェットのことを念頭に置いてみてはいかがでしょうか。