その完全なる矛盾の世界
完全なる白の世界 完全なる黒の世界
完全なるその世界 完全たるその世界
そんな世界が手に入るなら
そんな世界を手に入れたなら
わたしは この 恐怖を 怖さを
消し去ることが できるのですか?
そんな世界がつかめないから
そんな世界は存在しないから
わたしは この 恐怖を 怖さを
消し去ることは できないですか?
好きも 嫌いも 根源的な 興味を惹く
意味で なにも 変わりは しないから
好きも 嫌いも 根本的な 関心がある
意味で なにも 変わりは しないなら
そこに 矛盾は 存在 するのか
違う 違う 違う 違う
その 感情が その 想いが
同時に 存在するから
矛盾を 感じてしまう
生きる 死ぬ その矛盾を 同時に感じる
生きるために死に向かい
死ぬために 生きていく
だから 怖い だから 嫌だ
そんな矛盾を 感じるのが
そんな矛盾を 感じないのが
たまらなく 怖い
たまらなく 嫌だ
違う 違う 違う 違う
その 日々が その 日常が
際限なく 流れているから
否応なく 流れていくから
矛盾を感じながらも 流れてしまうから
たまらなく 怖いのだ
たまらなく 嫌なのだ
この愛おしい感情を この愛おしい感覚を
この恨めしい感情を この恨めしい感覚を
いつも 忘れずに
いつか 忘れても
その矛盾に 苛まれるだろう
そんな 世界の 足跡に
そんな 世界の 足音に
踏み出される 響きに 輝き出すのはーー
わたしの いのちに なるで あろうか
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りようさんの言葉に溢れてきたものを描いてみました。
溢れてきたもので、まとまっているかどうか不安もありますが、それもまた、わたしの、言葉に違いない、と。
美しい世界の片隅でつぶやかれるその繊細な言葉たち。その響きのかけらを ひとつ ひとつ 拾い集めて飲みこみ、心に沁み渡る幻想はどんな色を見せるのか。
いつも、そんな、すてきな世界を、美しい響きたちをありがとうございます。
今回、勝手にこのような言葉を紡がせていただきました。差し出がましいことですが、またその響きに そっと 寄り添わせていただけたなら、うれしく思います。