マニュアルにない愛にあふれたかかわりで別室登校の息子が元気になった!
我が家の小4次男は、小4になってずっと別室登校です。私が学校まで自転車で送って行き、カウンセリングルームなど、その日に空いている部屋で、オンラインで教室の授業を聞いています。
長男の不登校(オンラインで自宅から学校の授業を受けている)に次男がつられ、また先生との相性で小3の3学期に完全不登校になりました。
小4になって、学校に行く習慣が崩れていたので初日に学校に行けませんでした。そのため、照れくさくて教室に入れず、そのまま今日にいたります。
しかし、担任の先生とクラスお友達のお陰で、少しずついい変化がありました。
教室に行けなくても、別室には来てもらうのは平気なので、クラスの友達が給食を持ってきてくれるようになりました。顔をあわせるのに慣れると、一緒に食べに来てくれるようになりました。
先生が凄いのが、最初は今までよく知っている友達と先生が給食を持ってきてくれて、その後、人数が2人、3人と増え、給食当番みんなで給食を持ってきてくれることがあったのです。1学期の終わりにクラスの全員と顔をあわせている状態になりました。
1学期は週2で短時間の別室登校から始まりましたが、1学期の終わりには別室登校が週4で自分で歩いて帰ってくるようになりました。
2学期もそこから大きな変化はなく、別室登校の日数と時間が安定していきます。
そんな中でも、先生はチャンスがあれば、友達を別室に送り込んでくだりました。
早く図工が終わった友達が、図工の作品の作り方の説明に来てくれることもありました。
同じパソコンクラブの友達が25分休憩に自分のパソコンを持ってきて、学校のパソコンでゲームをする方法や、日本語入力をする方法を教えてくれました。
3学期に入り2週間経ちますが、次男に急に色んなことが起こりました。
学校が終わったら自分で教室に宿題のプリントを取りに行くと決めました。
すると、隣のクラスの親友(保育所からの仲良し)と一緒に学校に帰ってくることができ、それから2人は毎日一緒に帰る約束をします。宿題を一緒にして、運動場でバスケットボールをして帰ってくる日もありました。
3学期の掃除場所を人とあまり会わない中庭に決めました。すると、掃除のときにクラスの友達が別室に誘いに来てくれて、中庭に掃除に行くことができたのです。
防災訓練の一環でわかめご飯を試食する時間があり、先生が教室に取りに来るように言っても行かなかったところ、クラスの友達がZOOMで声をかけてくれたら、自分で教室に行ってわかめご飯を受け取ることができました。(それを別室に持ち帰って一人で食べた)
図工の時間に担任の先生が木工室で彫刻を一緒にしないか声をかけてくださったら、木工室でクラスの友達と一緒に授業を受けることができました。先生が配慮して横長の机をひとりで使うようにしたら、大丈夫だったようです。
クラブの時間に担任の先生が別室に来て、ゲームクラブの部屋に行かないか、声をけくださりました。2学期は「行かない」と言って別室で過ごしていたのに、今回は行ってみて、友達と1回、先生と1回オセロをしたそうです。
不登校や別室登校はマニュアルがない世界です。そこを親と学校の先生がワンチームになってベクトルを揃えると、ここまでできるのかと感慨深いです。親子ともストレスがない状況で過ごせています。
4月の最初に学校に電話をして生活指導の先生(不登校など幅広い対応)に「力を貸してください」とお願いし、生活指導の先生と、担任の先生と私の3者で作戦会議を開きました。我が家の状況を洗いざらいお話したときに、「〇〇さんの気持ちを確認して進めましょう」と生活指導の先生がおっしゃってくださり、ホッとしたのを覚えています。
それから、学校に行ける日は私が学校まで送って行き、別室でオンラインが無事つながるかを見守り、帰宅する日々が始まりました。
先生と友達の関りのお陰で、心がつながった状態がになり、少しずつ行動範囲が広がっています。何より、最近次男が明るいように感じます。
子育ては色々ありますが、イレギュラーな子育てを通じて、先生や友達の優しさに触れ、感謝の気持ちでいっぱいです。地元の公立校ですが、素敵な場所だと心から思います。それは、カリキュラムや建物ではなく、先生やお友達の存在です。「人間っていいな」と思う毎日を過ごしています。