見出し画像

手作り絵本🌟シマエナガのシマちゃんの魔法

手作り絵本🩷✨🩷

わたし、きんぱつの女の子。
わたし、シマエナガのような女の子。

ふわふわした、まんまるな、かわゆい子。
愛しい子。

名前は、シマちゃん。

シマちゃんは、おおきな おそらの うえを
まっすぐ とぶ れんしゅうをしているの。

まっすぐ 飛ぼうとしたとき
木の枝にぶつかって
ちいさな 傷ができた。

どうしよう?こまったよ。
こまった こまった
こまったさんな シマちゃん。

こんなとき どうしよう?
こまったときは どうしよう?

シマちゃんは はじめての けいけんで
わからなかった。

そうだ!
あの おおきな ワシの鳥さんに きいてみよう

『ワシさん。ワシさん。
こまったときは どうしたらいいの。』

ワシさんは答えました。
『こんばんは。シマエナガちゃん。
こまったときはね 知識のある おおきなひと に 相談してみてごらん。』

『ワシさん。ワシさんは、この傷を治す知恵を知っていますか。』

『わたしには シマエナガちゃんの 傷を治す知恵がない。わたしには、ひみつの森の木の実のばしょと、おなかがいっぱいになる、川の日向の太陽の下の知識を 深く 深く 知っているよ。人それぞれ、持っている知識は ちがうんだ。』

『そうなんだね。べつの おおきな おとなさんに 相談してみるね。』シマちゃんは うなずきました。

シマエナガの シマちゃんは、
まだ、とおくの森まで 飛べません。
シマちゃんは、通りすがった カラスさんに
さっそく 相談してみることに しました。

『カラスさん。おたずねします。
わたしの傷を治す 知恵を教えてください。』

カラスさんは 冷たいこえで 泣きました。
『そんな ちいさな傷 大したことじゃ ないわ。』

カラスさんは いってしまいました。
シマちゃんは つぶらな きれいな瞳から
ぽつ ぽつ 雨のように 涙がこぼれ落ちました。

シマエナガの シマちゃんは
やがて 大きな おそらを とおくまで まっすぐ 飛べるようになりました。
時間の流れのなかで、ひとりぼっちで、がんばって
飛べるように なったのです。

しかし あのときの傷は
まだ 治っていません。

あのときの傷は
受け止めてもらう必要が あったのです。

シマちゃんは こんな ひとりぼっちなきもちを
葉っぱの びんせんに 書いて
おおきな おそらへと 葉っぱを飛ばしました。

シマちゃんは、カラスさんといっしょに お食事をしているとき
おおきな おそらから 魚のウロコ模様の 葉っぱの びんせんが ふってきて
お返事が 届きました。

とおくの おとなさんと お手紙の飛ばしっこを
何度も おおきな おそらの下で 繰り返しました。

とおくの おとなさんは やさしかった。
しかし、シマちゃんを わかってくれるわけでは、ありませんでした。

シマちゃんの傷を癒す知恵は
芸術のなかに隠れていました。

なぜなら、芸術は、
遠くから繋がれるものだからです。

てれび や らじお や
おうた や イラスト や
スポーツ や 作ること などの芸術は
やさしく よりそってくれて 共感できるものだと
とおくの おとなさんが 教えてくれました。

シマちゃんは 自分の傷を
自分で癒す方法を 身につけたのです。

自分の傷を 自分で癒すことは
人と 人が つながることだと 感じました。

人と 人が 繋がっている この世界に
おおきな おそらのような 希望を いだきました。

そして シマエナガの シマちゃんは
芸術 で つくること で
おおきな おそらを
魔法のように 虹色に 輝かせる
そんなおとなに なりました。

つくることは とっても しあわせ。
なぜなら 共感を 世界に広めることが できるからです。

自分を癒して みんなを癒す
歌は 芸術は どんなときも 素晴らしい。

この世界は
おんぷで 溢れていて 素晴らしい。

おおきな おとなさんへ
やさしいくしてくれて 本当に ありがとう。

シマエナガのシマちゃん
おおきなおとなさんにおてがみ
きらきらをこの手でつかむ
ないてるシマちゃん
おおきなワシのとりさん
じゆうにそらをとぶ
そらをとぶれんしゅう


おしまい

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集