📙食堂かたつむり

小川糸さんの“食堂かたつむり”を読み終えました。

帯にもある言葉“食べることは生きること”
終盤に衝撃的な場面があるのですが、そこでこの言葉の意味を深く考えさせられました。

ネタバレしたくないので、本当にシンプルな言葉になりますが、やっぱり食べ物を無駄にしたくない、してはいけないと改めて強く思いました。

食材（命）に敬意を払い、そして食材（命）は決して失くなったのではなく形をかえて、私の体で共に生き続けるということを忘れたくないなと思いました。

食材はそんな尊い命からありがたくいただくものだからこそ、最高に美味しく調理してあげたい、感謝の気持ちを持って、美味しくいただきたい、そういう気持ちが芽生えました。

そういう気持ち、食べ物への敬意を今まで蔑ろにしてたなと反省…。

かなりリアルで残酷というか怖い描写もあるのですが、それがあるからこそ今までの自分の食べ物に対する向き合い方を深く反省できたと思います（今までは真剣に向かいあったことすらなかったかも…）。

そして、純粋に料理を楽しんで、愛を込めて、美味しくて素敵な料理を作る主人公の倫子ちゃんの姿が、とても羨ましくて仕方なかったです。

正直私は、料理を作る過程で“面倒くさいなぁ”と思うこともあるのですが、その過程も楽しみ真剣に向き合ってる倫子ちゃんが眩しいくらい素敵でした。

出てくるメニュー、全てに愛がこもっていて、あたたかい気持ちになりました。

お客さんに寄り添ってオリジナルのメニューを考え、心を込めて料理する倫子ちゃんとても素敵。

私も心から料理を楽しんで、相手のために愛情たっぷりの料理を作りたいなぁと、、、気づいたら私の心も倫子ちゃんの作るスープのようにぽかぽかしてきました🤍

自分の食堂を作り上げるまでの描写もとても好きだし、自分の好きや自分らしさ、センスを詰め込んだひとつしかない食堂、憧れる。
私も、食堂ではなくても自分らしさを詰め込んだお気に入りの空間を作りたいな。
（カリモク60のカフェチェア🪑モケットグリーンと素敵なカフェテーブルで読書や書きものしたいな…）

そして作者の小川糸さん、料理への知識がすごすぎます…！

そして、小川糸さんの暮らしについての記事を見て、あぁ…いいな…私もこんな暮らしがしたい、素直にそう思いました。

私はどうやら、新しいものより古いもの、画期的なものより敢えて手間がかかったりアナログなものに心が惹かれる気がします。そして1日の色んな場面でそして自然を感じられる暮らしをしたい。

今は正直そんな余裕も時間もお金もない。

だけどいつかそんな暮らしができることを夢見て、今できることを、そして今楽しめることを、今とちゃんと向き合って、今を生きたいなと思いました⏳

一つ一つ丁寧に楽しみながら、暮らしを、そして心を豊かに暮らしていきたいです🌿

小川糸さんの暮らしについての本もじっくり読んでみたいな。
自分が思う理想の暮らしが今よりきっとくっきり、はっきり見えてきて、参考にしたいことにもたくさん出逢える気がする…🐈🤍

最後まで読んでいただきありがとうございました！