プログラム言語の知らない僕が、ノーコードで顧客管理アプリを作成した

文系でビジネス職種でキャリアを築いた僕が、5年前ならwebアプリを作るなんて想像もできなかったですが、環境変化を背景にとあるきっかけで作ってみようと決心し、ようやく完成・公開しました。
プロがみると素人感満載ですが、スキルアップと併行してサービス改善努めたいと思ってます。


作成したアプリについて

概要

「シンプルベース CRM」
https://simplebasecrm.com/
営業行動と売上の入力を元に、顧客・業績管理が行えるアプリケーション。
営業が日々の顧客に対する営業行動・売上を記録、顧客毎に営業の接触や売上の履歴を確認できます。
全体の記録を集約して、現時点の業績や今後見立てができ、顧客別・商品別にも可視化ができます。
無料かつシンプルな仕様にすることで、これまで顧客・業績管理を行ってこなかった企業への波及を狙っています。

素人感丸出しのLP

仕様

アプリのデータフローは簡単にですが、下記です。
①営業行動・売上の入力・記録
②顧客データとして蓄積
③業績分析への活用

①営業行動・売上の入力・記録
PCやスマホから入力できるよう、入力画面をそれぞれ作成し分岐。

PCの顧客情報入力画面
モバイルの顧客情報入力画面

入力項目は入力に工数をかける状況にならないよう、至ってシンプルにしています。
◆営業アクションの日時
◆アクションの結果(接触 or 有効接触 or 商談)の選択

商品の売上見立てが立つ場合に、
◆商品名
◆金額
◆納品日
◆受注確度
を入力します。

②顧客データとして蓄積
登録された顧客は一覧で閲覧が可能。
<顧客一覧画面>

顧客をクリックすると詳細画面に移り
◆基本情報(電話番号や住所など)
◆直近の営業アクション履歴
◆直近の売上履歴
が確認できます。

<顧客詳細画面のイメージ>

③業績分析への活用
蓄積されたデータを基に、業績・営業データを可視化しています。
◆年次・月次の売上推移
◆年次・月次の取引社数推移

営業名を選択すれば営業別の実績に遷移

営業分析では、営業別のデータを可視化しています。
◆今後1年間の売上見通し
◆営業アクション(接触・有効接触・商談)の月次推移

なぜ顧客管理アプリを作ろうと思ったのか?

個人的・社会的意義と環境変化により作ろうと思うに至りました。以下、それぞれ説明します。

個人的意義の側面

リスキリングを目的としています。
僕はいま、某IT企業で営業企画を担当しています。
自らのキャリアを棚卸し、将来について考えたときにプロダクトの責任者の方向性を志向しました。
ただ、過去・現在築いてきたキャリアではスキルや経験に乏しく、現在37歳ということもあり、キャリアチェンジもなかなか厳しいことがわかってきました。
社内のジョブチェンジ制度にもトライしましたが、残念ながら失敗・・・
会社で経験が積めないのであれば、自分でやっちゃえばいいじゃん、と思ったのがきっかけでした。

環境変化

「コッカラSaaS by らんぶる」というメルマガを購読し、一つの記事が気づきを与えてくれました。

該当の記事内容を引用します。

しかし生成AIがいとも簡単にCRUDなウェブアプリ生成を代行し、ハードウェアも一般的SaaS要件を上回るスピードで進化している今、「ソフトウェアをオンラインサービスとして提供する」業態そのもののハードルは、ほぼ無くなったと言ってよい。少なくとも過去10年のように、ベンチャーキャピタルのリスクマネーを調達してウェブサービスを作り込む時代は、もう二度とやってこない。サラリーマンが副業の一環でSaaSを作るような流れが、今後より一般化すると考えるのが自然だ。

コッカラSaaS by らんぶる「SaaSがオワコン化した2023年」

生成AIもあるし、特段スキルのない人が一人でSaasのアプリを作っちゃう時代が来る、と言っています。
個人的に生成AIの支援を受けながら、Pythonでツールを作った経験もあったので、これはまさに!と思いました。

社会的意義の側面

日本には、300万社もの会社が存在しています。
DXという言葉が過去流行しましたが、ちゃんとDXし事業に活かせている企業は大手や中堅企業がメインです。
顧客管理はやるべきことが営業行動と売上記録の入力と簡単で事業改善に役立てる余地は大いにあるにも関わらず、基盤と習慣のなさが故に中小企業にまで波及していないのが現状です。
巷には数多くの顧客管理アプリが発売されていますが、初期費用が掛かる上に安くても1ユーザーあたり月額1,000円が掛かります。

どのようにアプリを作ったか?

使用したツール

Bubbleというツールを使いました。

ノーコードでWebアプリケーションやスマホアプリが構築できるツールです。
他にも同様のサービスがありますが、少し取っ掛かりに手こずるもののやれることの範囲の広さからBubbleを選びました。
構築段階では無料、サービスの公開で月額費用が掛かります。

学習方法

基本、やりながら調べて構築していきました。
その際、ChatGPTは多用しました。

https://openai.com/chatgpt/

バージョン4.0以上であれば、参考になる回答を得られました。
また、公式のBubbleのヘルプページもよく参照しました。

それでも行き詰った場合、Google検索を利用しました。
海外の掲示板で同じように悩む方のQ&Aを参照し、多くの問題が解決できました。

掛かった期間

作ろうと思って、半年くらいは掛かりました。
1週間のうち、3-4時間を作業に充てました。
途中、2か月ほど本業の忙しさ故に作業できませんでした。

サービスの今後

ユーザーを獲得しつつ、サービスの改善を続けます。
SEO対策やSNS、PRを通しサービスの認知度を高めます。
これらのプロセスがある種個人のリスキリングに繋がるのと同時に、多くの企業に役立つと信じています。

今回は、顧客管理アプリを作成しましたが、Webアプリを作るスキルは一定身についたと思うので、BtoBに限らず人の役に立ちそうなアプリ開発は続けたいです。

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