すまん、らっきょう。
夏休み頃に食べるスイカが1番美味しいと思っていた。
この時期はどうなのだろうと試しに買ったのは一昨年のこと。
夏に食べるスイカよりもサクサク感が強いが、それがさらに甘さを増していた。
初めましての美味しさに少し震えた。
そして今年。
それは突然やってきた。
仕事帰りに寄ったスーパー。
入口は果物がたくさん並んでいる。
スイカのコーナーもしっかり出来ている。
今年も少し前からスーパーで見かけていたが、糖度は11度前後だった。
お初をいただくならば、せめて12度は超えたものをと思っていたのでスルーしていたのだ。
今日見つけたスイカは糖度が13.6度。
二度見した。心の中で舞った。
もちろん、今回はすぐに買い物かごに鎮座していただいた。
仕事での疲れも吹っ飛ぶほど、終始ご機嫌にお買い物…いや、お品物巡りをした。
「らっきょうはあった?」
お帰りの次の言葉。
カレー好きのオットさんの一言に固まった。
そうだ。
すっかりスーパーにきた理由を忘れていた。
今日のお夕飯のカレーのお供、らっきょうを買いに来たということを。
スイカらぶの私にとっては、買い物の目的がすっ飛ぶほど今日の出会いは特別に嬉しかったのだ。
さて。オットさんに今日の出来事を語ろうか。