手作りごはんに願いをこめて。
元気なのに痩せている気がした。
かかりつけの病院でニャチが甲状腺の病気と判明したのは、昨年の暮れ。
投薬が始まるものの、月一の血液検査がよかったり、そうじゃなかったりと安定しない。
薬の量を一時的に増やした時には、あちら側の手前まで行ってしまったと思うぐらいグッタリしてしまった。
先生と連絡をとりながら無事にその危機は脱出した。
その時に、先生の説明を聞いて、ニャチの状態を見て、最終的に決める、責任をとるのはオットさんと私だからと夫婦で改めて話をして覚悟を決めた。
甲状腺の病気は、食欲の異常な増加があるものの痩せてしまう(基礎代謝が増加するため)。
食事を変えれば何か変わるかもしれない、助ける事ができるかもしれない。
ニャチが猫生を楽しく全うするために、私は彼のごはんを手作りする事に決めた。
ネットで調べていても、〈手作りごはん〉はでてくるものの私の中で引っかかる記事はなかった。
調べながら、短大時代に栄養学をちゃんと勉強していなかった自分を恨んだ。
そうだ。プロに頼もう。
獣医師さんで手作りごはんを教えてくれる人はいないだろうか…。
あった…。
ニャチ、助かるよって思った。画面が滲んだ。
すぐにLINEで連絡をして、実際ニャチの手作りごはんが可能なのかを調べていただいた。
獣医師さん、スタッフさんのご対応が早く、不安で固まっていた私も少しずつ楽になった。
結果、手作りごはんのメニューを考えていただけることになった。
そして必要なものを全て買い揃えた。
日曜日の朝。
計量(とても大事)をしながら、レシピ通りに材料を用意した。
お魚を使ったレシピはとてもよい匂いらしくて、ニャチも、にこも、私の周りで鼻をクンクンしていた。
「おいしいそうな匂いだねー!座ってくださいねー!」
オットさんの登場に2人とも腰を下ろした。
全て和えた器から、4分の1をニャチのお皿に盛った。
(にこちゃんはチュールを持ったオットさんに抱っこされて隣の部屋へ。オットさん、GJ!)
ニャチは躊躇なく食べ始めてペロリと完食!
よかった…。
美味しそうに食べてくれてありがとう。
その後も数回に分けて食べてくれた。
リバースもなくゲーリーもなく安心した。
楽しく、ご機嫌に、生きようね。
かーちゃんはニャチが元気になる美味しいごはんを、たーっくさん作るからねっ!